施工のし易さや量産性が向上したりと、これから大いに活躍しそうな商品となりそうです。
「PV EXPO2012(第5回国際太陽電池展)」が2月29日から3日間、東京ビッグサイトで開催された。会場には無数の太陽光パネルが並び、来場者はどれがいいのか迷うほど。そんななか、軽さをPRしていたのがフジプレアム(本社・兵庫県たつの市)だ。
同社は昭和57年に包装資材の販売を目的として設立された不二が前身で、平成3年に光学機能性フィルム加工事業に参入。同13年からプラズマディスプレイ(PDP)用の光学フィルターを製造し、家電メーカーに販売してきた。
そのコア技術を応用してつくったのが、従来のものよりも重さが半分以下という太陽光パネルだ。「使われているガラスは厚さが大体3.2mmぐらいなんですが、うちのものは0.8mmなんです。ですから、その分だけ重量が軽くなるわけです。工事も従来よりずいぶんとやりやすくなります。そのため、用途も大きく広がると考えています」と同社関係者は話す。
今回の展示会でその一例として、ガレージ用のものを出品した。ただ、発売時期については未定で、現在認証を取るための作業を行っているそうだ。しかし、これまでになかったものなので、認証を出す側もどう試験をしたらいいか迷っているという。「引き合いも非常に増えているので、なんとか夏ぐらいには発売したい」と同社関係者は話していた。