すこし前までこれほどサムスンが世界の家電事情に参戦してくるとは誰が考えていたでしょうか?私達の認識だと日本製はそこそこ知名度があるのでは?と考えてしまいますが、世界的な認識だとソニーですらほとんど知られていないというのが現状になります。
サムスン電子テレビが欧州市場を席巻している。薄型テレビのすべての部門で1位になった上に2位のメーカーとシェアを2倍以上広げ独走体制を固めた。こうした傾向が続けばサムスン電子は欧州で今年も金額と販売台数ともに無難に1位を達成するものとみられる。
市場調査会社のGfKによれると、サムスン電子は今年に入って9月まで欧州連合(EU) 24カ国の薄型テレビ市場で金額基準で31%のシェアを記録した。欧州で売れる薄型テレビの3台に1台がサムスンブランドだ。2位のLG電子(15.5%)との格差は2倍に広がった。販売台数基準でも26.6%で1位となり、LG電子の15.8%を10ポイント以上上回った。
薄型テレビの代表製品の液晶(LCD)テレビと発光ダイオード(LED)テレビ、スマートテレビすべて30%台のシェアでトップを維持した。後に続く2位メーカーとのシェアの格差もすべて2倍を超えた。
サムスン電子は特にスマートテレビと3Dテレビなど最新テレビトレンド部門で市場をリードした。サムスンの3Dテレビは57.5%のシェアを記録し圧倒的1位となった。2位のソニー(13.4%)との格差は4倍以上となることが明らかになった。
これによりサムスンテレビは欧州地域で2006年以後6年連続1位を目前にしている。 第4四半期の集計が残っているが第3四半期までの調査結果で他のメーカーとの差があまりに大きく、今年も1位を予約したも同然と業界専門家らはみている。
欧州でサムスンのテレビが「難攻不落」になったのは、サムスンのプレミアムマーケティング戦略が功を奏したと分析される。今年発売した高級スマートテレビ「D7000」と「D8000」シリーズが欧州の景気低迷の中でも孝行息子役をしたのだ。サムスン電子関係者は、「テレビ市場で全体的に価格競争が強まっているなか、サムスンはLEDテレビ、3Dテレビ、スマートテレビのようなプレミアム製品を発売して競争優位を確保した」と話した。実際にサムスンテレビは欧州でほとんど全商品で販売数シェアより販売金額シェアが高く現れている。他のテレビメーカーと同じ数のテレビを売ってもサムスン電子のほうが多くの利益を得ていることになる。
専門家たちの反応も熱い。英国の電子製品専門メディア「エレクトロニックリテールニュース」は最近、サムスンのスマートテレビ「D8000」を今年の家電製品に選定した。約100年の歴史があるこのメディアは「超スリムベゼルのためより大きい画面で最も幅広いアプリケーションサービスと豊富なインターネットエンターテインメント経験を提供する」と評価した。サムスン電子関係者は、「高い水準の技術力とグローバルトップブランドの位置づけが合わさり欧州市場で圧倒的なシェアが現れている。製品革新を加速化してトップメーカーのリーダーシップを見せたい」と話した。