2012年1月16日月曜日

田製作所がアイデア雑貨 消費者向け、第1弾好

国内の老舗家電制作メーカーである村田製作所が、ペン型のマッサージ器やオフィス内でも使用できる小型のイオン発生器などを開発したようです。デザインも遊び心のある感じで、非常に親しみやすいです。

村田製作所が、多彩な電子部品技術の応用でアイデア商品を企画・開発する社内ベンチャー活動に取り組んでいる。部品の枠を超えて消費者向けの新事業に挑戦し、人材育成につなげる狙いだ。第1弾で投入したペン型マッサージ雑貨は好調な売れ行きで、同社は「心を癒やすグッズを部品メーカーの技術で届けたい」としている。
 20~50代の有志社員6人が集まった「マンゴープロジェクト」で、デジタル機器や家電向けなど企業間取引の電子部品から視野を広げようと2010年5月に発足した。「新しく役に立つ消費者向け商品」をテーマに掲げ、アイデアを出し合ってきた。
 昨年7月からネット販売を始めたマッサージ雑貨「ポケットQ」は、自ら発熱して電子回路の過電流や加熱を制御するセラミックス部品「ポジスタ」を転用。先端部が適度な60~70度に温まり、お灸(きゅう)のイメージで肩や首に押し当ててリラックスできる。長さ11センチと携帯しやすく、「仕事や運転の休憩時に使ってほしい」としている。
 開発時は、ホームセンターでケース材料を買い集めて試作し、社内でテスト販売を繰り返して「人間が心地よいと感じる温度を探ってきた」。これまでに約700本を販売し、ネット通販サイトの人気上位に顔を出したこともある。
 今年は、空気清浄機などに使うイオン発生素子を搭載した小型のマイナスイオン発生器や、アロマの香りをどこでも楽しめる携帯雑貨を発売する予定だ。消費者向け商品に応用され、技術者のモチベーション向上にも役立っているという。
 以前は通信モジュールの開発担当だったプロジェクトリーダーの佐藤文俊さん(41)は「新しい視点を得て、本業にも還元できるのでは」と話している。