2012年1月26日木曜日

パナソニック、汚れが付きにくいタンクレストイレ“アラウーノ”の普及モデル

使うほどに綺麗になるなんていうキャッチフレーズか付けられている商品です。それならば、洗う手間がなくて良さそうなんですが、実際は果たしてどうなんでしょうか?

パナソニックは、汚れがつきにくいタンクレストイレ「アラウーノV」シリーズを2月21日より発売する。手洗いスペースが付いた「CH3000WST」と、手洗いなしタイプの「CH3000WS」の2製品で、価格は以下の表の通り。
泡と水流で便器を自動洗浄する同社の高級タンクレストイレ「アラウーノ」シリーズの下位モデルに当たる製品。同社によると、タンクレストイレはタンク付トイレよりも価格が高く、近年、市場の伸びが鈍化している傾向があるという。
パナソニックのユーザー調査によると、タンクレストイレを購入しなかった理由として、価格を挙げる人が56%に上ったという。また、タンクレストイレには手洗いスペースがついていないこと、タンク付きトイレに比べて水圧などの制約がある点を挙げる人も約23%いたという。
アラウーノVでは、これらの調査結果を踏まえ、本体価格をタンク付きトイレ並みの低価格に抑えたほか、水圧の低い場所でも置けるように洗浄方式を改良。さらに、タンクレストイレとしては“業界初”となる手洗いスペース付きのモデルをラインップに加えた。
水圧については、内部の水路とノズルの改良により、従来モデルは最低水圧0.075MPa(メガパスカル)必要だったが、アラウーノVシリーズでは、標準仕様でも最低水圧0.049MPa(メガパスカル)とし、水圧が低い場所でも設置しやすくなった。
便器はアラウーノの上位モデルと同じ、汚れが付きにくい有機ガラス系素材を採用。陶器製便器にはできないボール面の形状で、洗浄力と節水を両立しているという。
洗浄水量は、大4.6L、小3L。パナソニックでは、一部ユーザーの間で「節水性能に優れたトイレは、汚れが落ちにくく、詰まりやすい」という不安が出ていることを挙げ、アラウーノでは、旋回水流が約20秒間ほどかけて、汚れを落とすため、少ない水でもしっかり汚れが落ちることをアピールした。
「CH3000WST」は、タンクレストイレとしては初めて、手洗いスペースを搭載したモデル。タンクを搭載していないため、手洗い下のスペースがちょっとした物置きとして使えるほか、手洗い横にも小物を置けるカウンターを設けた。また、従来のタンク付きトイレでは、タンクの横に洗浄レバーを設けていたが、CH3000WSTでは天面部のボタンで操作する。
本体サイズは、380×700×1,065mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約18kg。最大消費電力は15W(寒冷地は42W)。電源コードの長さは約1m。手洗い時の洗浄水量は1分間あたり約2L。本体にはワイヤレスリモコンがXVIDEOに付属する。
手洗いなしタイプの「CH3000WS」の本体サイズは380×700×535mm(同)で、重量は約13kg。最大消費電力は9W(寒冷地は36W)。
なお、アラウーノのハイエンドモデルに搭載されている自動洗浄機能は省略されている。また、上位機種では便座と便器一体型を採用しているが、アラウーノVシリーズでは、便座と便器が別れているセパレートタイプとなっている。便座はパナソニックの温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」全4機種が対応しており、組み合わせる便座の種類によって価格が異なる。
パナソニック エコソリューションズ社 住環境商品 営業企画部 谷聡氏は、アラウーノVについて、「従来パナソニック電工が作っていたアラウーノに、アプライアンス社のビューティ・トワレを組み合わせた今回の製品は、パナソニックグループの新体制をうまく活かした製品。体制の変化により、これまでよりずっと多くの商品を扱うようになったが、これらの今回のアラウーノVシリーズのように、製品をつなげて、より価値を高めていけたら」と語った。