軽量化することは大変良いことだと思いますが、低機能にならないことを祈ります。
「ウルトラブック」と銘打った超薄型・軽量のノート型パソコンが、開催中の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」で注目を集めている。が、PCそのものが、昨年の米国での販売台数が前年比で約5%落ち込んだことが明らかになるなど、厳しい状況に直面している。ウルトラブックがPC復権への起爆剤になるかは予断を許さない。
ウルトラブックは米半導体大手インテルが提唱したPCの新しい概念です。インテルの新型半導体を採用。本体の厚さが2センチ以下。1000ドル以下-などが条件。一般的なノートPCより持ち運びやすく、スマートフォンやタブレット端末よりも高性能という“いいとこ取り”が特徴で、インテルのほか東芝など各国PCメーカーも、ブースにずらりと製品を並べた。
インテルのオッテリーニCEOも基調講演で、「タブレット以上に人々の要求が高いのはPC。ウルトラブックは変革を主導する新カテゴリー」と自信満々に述べた。
しかし米調査会社IDCが11日に明らかにした統計によると、米国でのPC販売台数は前年比で5%近く減少。とりわけ第4四半期の出荷台数は同6.7%減と急激に落ち込んだ。
景気後退やタイ洪水による供給不足に加え、米アップルの「アイパッド(iPad)」などタブレット端末やスマートフォンの台頭が背景にある。
米調査会社ガートナーはウルトラブック市場について「2012~13年に(市場拡大の)大きな可能性がある」と予測。PC時代そのものが終焉に向かっているのではないかとの危機感を背景に、開発競争は過熱している。