太陽や風などから発電するシステムは、今のような状況になるまでほとんど注目されませんでした。イギリスなどでは風力電力が盛んに行なわれており、日本でも洋上に発電施設を作ればいいんじゃないかと思います。
太陽工房は、防水・防塵仕様の汎用携帯型太陽光発電システム「バイオレッタ ソーラギア VS12」2機種を、4月21日に発売する。同社サイトでの直販価格は、充電池容量が20Ahの上位モデル「VS12-M30PL-B20LA」が76,800円、7Ahの下位モデル「VS12-M30PL-B07NH」が64,800円。
太陽電池パネルと充電池を組み合わせた、携帯型の太陽光発電システム。太陽光で充電池を充電し、家庭用コンセントのAC100V、シガーライターソケットのDC12V、USBのDC5Vという3種類の端子から出力できる。携帯電話やノートパソコンなど、幅広い電気機器に給電できるという。
充電池には、上位モデルでは「VS12-M30PL-B20LA」では容量20Ahのディープサイクルバッテリー(鉛蓄電池)を、下位モデルは「VS12-M30PL-B07NH」では容量7Ahのニッケル水素電池を採用。電池はポリプロピレン樹脂製ケースに内蔵されており、粉塵が内部に侵入せず、水中に入れても影響を受けない保護等級IP67の防水・防塵仕様となっている。同社では「頑強な電池格納部を採用」したとしている。
また、太陽電池パネルとの接続コネクタも保護等級IP67となっており、天候にかかわらず屋外設置ができるという。
太陽電池パネルには、RoHS指令に対応した、多結晶シリコン太陽電池を採用。最薄部が約5mmと薄いAPS(アルミニウム複合板)基板と、耐紫外線のエラストマー樹脂を採用した「サブストレート構造/ポッティング工法」を採用。エネルギー変換効率が高く、薄型かつ軽量で、耐久性、耐候性、耐衝撃性も備えているという。
さらに、着脱式のショルダーストラップ利用で携帯も可能。さまざまな設置に対応するハトメ付き取付穴も用意されている。
上位モデルには、太陽電池パネル2枚を電池格納部に接続し、ディープサイクルバッテリーを急速充電する機能も搭載。下位モデルには、別売りのDCパワーケーブルを使い、2つの機器の電池格納部を接続して給電容量を倍増する機能も備えている。
付属品には、上位モデルが200W、下位モデルが64Wまで出力できる擬似正弦波のインバーターも付属。幅広い電気機器に給電できるという。
上位モデル「VS12-M30PL-B20LA」の充電池は、本体サイズが270×175×246mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約7.8kg。公称容量は240Wh(12V/20Ah)で、ノートパソコンが最長12時間駆動、携帯電話が最長170時間通話分に相当する。最大出力は200W(付属インバーター使用時)。繰り返し使用回数は、放電深度が30%の場合、最大1,500サイクル。
下位モデル「VS12-M30PL-B07NH」の充電池は、本体サイズが235×111×192mm(同)で、重量は約2.5kg。公称容量は84Wh(12V/7Ah)で、ノートパソコンが最長4時間駆動、携帯電話が最長60時間通話分に相当する。充電時間の目安は約5時間。最大出力は120W(DC12V出力時)。繰返し使用回数は500サイクル。バッテリーチェッカーも付属する。
太陽電池パネルは両製品とも共通のものを使用する。本体サイズは420×594×5mm(幅×奥行き×最薄部の高さ)で、重量は約2kg。最大出力は30.5W。
太陽工房では、バイオレッタソーラーギア2製品を発売する意義について、東日本大震災による被災地救援・復興支援用需要と、急速に高まる防災対策用需要に対応するためとしている。