2011年4月27日水曜日

サムスンとLGの3Dテレビ競争、海外市場でも激化

どちらも韓国を代表する家電メーカーですね。5年前くらいにLG製のパソコンのモニターを買って使っていますが、未だに故障らしい不具合も起きていないので良いですよ。ただ、本体の方は自作で作ったためか、よくフリーズしたりして大変です。

3D(3次元)テレビをめぐり激しい競争を繰り広げているサムスン電子とLG電子が海外市場で相次ぎ新商品を投入し、シェア拡大にしのぎを削っている。ライバル関係にある海外企業との提携を積極的に模索したり、業界誌や有力者から好評を得るため、積極的なプロモーションを展開している。
LG電子がフィルムパターン偏光眼鏡方式(FPR)を採用した「シネマ3Dテレビ」を韓国市場で公開したのは2月16日、サムスン電子がのシャッター眼鏡方式(SG)の「フルHD3Dテレビ」を発売したのは翌日の17日だった。その後、両社は相手への誹謗(ひぼう)中傷のコメントを発表するなど、競争はエスカレートした。
海外市場では、毎年新商品を投入する時期(3~5月)を迎え、中国や欧州、米国などで現地の大統領や有名人らを招いた大規模な発表会を開くなど、市場を先取りするためのマーケーティングに全力を注いでいる。
サムスン電子は韓国で3Dテレビ新商品の発表会を行った直後、欧州市場攻略に向け、2月21日にハンガリー・ブダペストでフォーラムを開き、スマートテレビや高機能携帯電話(スマートフォン)、家電の新商品を公開した。同国のシュミット・パール大統領は会場を訪れ、スマートテレビなどを激賞した。今月20日にはフランス・パリで滝の中に製品を展示するなどのマーケティングイベントを行った。
LG電子は21日にパリで、欧州15カ国の販売法人が参加するなか、「シネマ3Dテレビ」の欧州発売イベントを開催した。横27メートル、縦11メートルの巨大スクリーンを設置し、1452人に3D映画を同時視聴してもらい、ギネスブックに登録された。同社は来月に開かれるカンヌ国際映画祭を後援するなど、欧州で積極的なマーケティングを展開する予定だ。
両社は今月6日、中国でもイベントを行っている。サムスン電子は中国・上海で取引先やメディア向けにフルHD対応の3Dスマートテレビなどを紹介し、上海メディアグループや同国のポータル最大手・SINAなどにスマートテレビ用のコンテンツを提供することにした。
LG電子も上海で中国家電協会や中国電子商会など、関連団体の幹部を招待し、新商品を発表した。
激戦区の北米市場では、サムスン電子が16日に米ニューヨークで同地域の主な取引先とメディアを招待しイベントを開催した。同市場で主導権を握るため、発光ダイオード(LED)バックライト搭載テレビラインアップの7割以上をスマートテレビにそろえ、テレビ製品全体の6割以上に3D機能を搭載する方針だ。
LG電子は4日、テキサス州で開かれた男子バスケットボールの全米大学選手権(NCAA)のチャンピオンシップ決勝戦を後援し、4000万人に上る米国のバスケットボールファンに自社の3Dテレビをアピールした。
さらに、サムスン電子は今月初め、オーストラリア・シドニーでメディア向けの説明会を行い、インターネットゲームやショッピングまで楽しめる最先端のスマートテレビを紹介した。
LG電子は先月3日、ブラジル・サンパウロで新商品発表会を開催し、中南米市場に参入した。同国のルラ前大統領が退任後初めて企業イベントに出席、「LGの先端技術に強い印象を受けた」を述べた。
米国や欧州、中国など世界最大のテレビ市場で主導権争いを続けてきた両社は今後、重点市場を東南アジアや中東、アフリカなど全世界に拡大する予定で、競争はさらに激化するとみられる。