自分の部屋は蛍光灯を使っているのですが、LEDに換えるだけで年間1/20以上の消費電力が節電できるそうなので交換することを検討中です。ボランティアで現地に行くことは難しいですが、できる身の回りから見直していきたいものですね。
東日本大震災を受けて節電への取り組みが活発化する中で、照明をLED(発光ダイオード)電球に切り替える家庭や企業が増えている。もともと需要は伸びていたが、今回の電力不足が大きく後押しした。
家電最大手のヤマダ電機の担当者は「震災以降、節電意識の高まりもあって、LED電球の販売は前年の同時期に比べ個数ベースで2~3倍に増えている」と話す。
関東・甲信越での販売、2.82倍に
調査会社のGfKジャパンによると、2011年4月第2週、電球市場に占めるLED電球の構成比は数量ベースで27.1%、金額ベースで67.0%と、ともに過去最高を記録した。
特に計画停電が実施された地域のある関東・甲信越では、4月第2週のLED電球の販売数量が前年比2.82倍、全国の2.20倍を大きく上回った。
LED電球市場にはメーカーの参入が相次いでおり、09年7月には10社だったものが、11年3月には20社以上に上っている。09年初めに7000~8000円台で推移していた平均価格も徐々に下落し、1000円台の製品も増えてきた。
また、白熱電球に比べ「光が広がりにくい」とされていた弱点を改善した製品も続々と出てきている。2011年は需要増が見込まれていたため、パナソニックやシャープなどのメーカーは震災以前から増産を計画していた。
コンビニ2社が電力使用量20-25%削減目指す
LED電球は白熱電球に比べ消費電量が少なく、寿命が長いことが特徴だ。大塚商会のホームページによれば、消費電力は一般的な白熱電球に比べ約10分の1、蛍光灯と比べ約2分の1、寿命は白熱電球の約20~40倍。ほかにも、発熱が少ない、有害物質を含まないなどのメリットがあるという。もちろん製品によって省エネ効果に違いはある。
資源エネルギー庁によれば、家庭における照明器具の消費電力割合は全体の16.1%で、エアコン(25.2%)や冷蔵庫(16.1%)と並んで大きい。それだけに、電球をLEDに取り替えるだけでも大きな省エネ効果が期待できそうだ。
震災後、企業でのLED照明の導入も進んでいる。大手コンビニではセブン-イレブン・ジャパンとローソンが2011年4月14日、夏の電力不足に向けて店舗の照明をLEDに切り替えると発表した。セブン-イレブンは7~9月の電力使用量を前年同期比で25%削減、ローソンも20~25%の削減を計画している。
ヤマダ電機では4月1日から、オフィスや病院などの事業所向けLED照明レンタルサービス「あかりレンタル」を開始している。初期導入費用を負担せずに照明を最新のLED照明に変えられる、というのが売り物だ。