現在の主力となる録画機のBDですが、手軽に高画質で楽しめるとして評判も上々です。そのためか、ドラマやアニメを保存したいという方も増えてきたせいで、今の生産ペースでは需要が全然追いつかないほど購入する人がいるそうです。
7月24日のテレビ放送地上デジタル化を前にブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機の買い替えが進んできた。テレビは家電エコポイント制度効果もあって地デジ化が進んだ一方で、録画機は周知不足もあり対応が遅れていた。テレビを対応製品に替えても録画機がアナログのままでは録画することができなくなるため、業界関係者は「録画機の地デジ化も忘れずに」と呼び掛ける。
「4月以降、BD録画機の売り上げは台数ベースで2倍」とビックカメラの担当者が話すように、家電量販店では今月に入っても録画機の旺盛な需要が続いている。「店頭で初めて録画機も“地デジ化”しなければいけないことを知り、購入するお客さまもいる」という。
価格下落も追い風になっている。調査会社BCNによると、先月のBD録画機の平均単価は5万3500円で1年前より2万円以上安くなった。アナログ録画機に録画する方法もあるにはあるが、業界関係者は「自動予約録画やハイビジョン録画ができないなど制約が多い」とし、値ごろ感の強くなったBD録画機の購入をすすめる。ソニーの新製品は待機電力を6割削減するなど省エネにも貢献する。
とはいえ、認知はまだ十分とはいえない。総務省の調査では「アナログ録画機では、地デジ化移行後、録画機本体だけでは録画ができなくなる」ことを認知していたのが50.3%で、特に10代では27%にとどまった。パナソニックが先月行った調査でも、地デジ化移行のために買い替えたデジタル製品は「テレビ」の71.2%に対し、「録画機」は52.7%だった。メーカー関係者は「7月の移行を前に、まだ商機はある」とみている。