この新しいシステムが生活に組み込まれることで、現在のお年寄りの介護や、家族が離れている親族を見守ることが容易になりそうですね。他にも面白い研究が展示してあるようなので、週末に時間が取れたら精華町に行きたいと思います。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所(京都府精華町)で9日、最新の研究成果を一般公開する「オープンハウス2011」が開かれた。人間の錯覚を生かした経路誘導装置や遠隔地からの行動見守りシステムが紹介され、安心・安全の社会の実現に向けた研究が披露された。
経路誘導装置は視覚障害者の道案内などを想定している。手に持って使い、往復運動する機構を内蔵、速度が速い方向に引っ張られるように感じる人間の錯覚を生かし、進むべき方向に導く。
軌道修正のため、現在はアンテナのような赤外線感知マーカーを付けているが、GPS(衛星利用測位システム)と組み合わせれば不要になるという。
行動見守りシステムはお年寄りの行動を遠隔地で把握する装置で、指輪型と腕時計型の2種類ある。指輪型は磁気センサーを内蔵し、特有の磁場を計測して家電の利用を把握。装置を付けた人がドライヤーを使うと、遠隔地にあるテレビ画面のキャラクターもドライヤーを使う。
腕時計型は加速度センサーやカメラを組み込んでいる。手を動かす速度や画像の情報を解析して歯磨きなどの行動を認識し、画面のキャラクターも歯磨きをする。
対話する複数人の表情や視線から共感か反感かを推定する技術も公開した。10日まで。無料。