アジアが市場として注目される中で、インドのここ数年の成長率は目を見張るものがあります。各メーカーによる顧客の拾得競争は、段々とその色味を強めてきました。家電については、韓国対日本という構図ができ始めており、試行錯誤でナンバーワンを目指します。
インドのインディアン・エクスプレスなどによると、同国の家電市場で企業向け販売の競争が激化している。ここ数年は年20~25%のペースで増加し、市場規模は250億ルピー(約450億円)に達したとされる。
同国でシェア拡大を目指す日本企業も企業向け販売を重視する。パナソニックは年間売上高の約20%を企業向け販売が占めるが、ここ数年は企業向けが平均65%で伸びているという。同社のインド国内売上高は昨年で約570億円。12年までに20億ドル(約1600億円)を目指し、企業向け販売も担当部署を設置して力を入れている。
また、合計でシェア5割強を占める韓国2社も攻勢をかける。LG電子は企業向け販売の成長率を年35%と予想、14年までに企業向け販売の売上高100億ルピーを達成し、シェア25%の獲得を狙う。
サムスン電子も企業向け販売に注力し、昨年は17億3000万ルピーを売り上げた。今年は約2.5倍の45億5000万ルピーを目指す。