2011年10月5日水曜日

米アマゾンがタブレット端末を発表、価格はアイパッドの半値以下


iPadのように電子書籍を読むのに役立ちそうなキンドルですが、7000円~8000円で購入できるということで話題を呼んでいます。しかし、日本語には対応していないみたいなので、国内向けの生産も検討していただけるとありがたいですね。

米アマゾン・ドット・コムは28日、待望のタブレット型端末「キンドル・ファイア」を発表した。価格は199ドルと、米アップルの「iPad」の半分以下に設定。アナリスト予想のおよそ250ドルも下回った。
タブレット型端末市場はアップルの独擅場となっており、キンドル・ファイアが強力な対抗馬になるとみられている。
画面サイズは7インチで、クラウドを利用した無料のデータ保存サービスを提供するほか、「アマゾン・シルク」と呼ばれる新たなインターネットブラウザーを搭載した。11月15日の出荷開始を見込んでいる。
アマゾンはまた、タッチスクリーン型の新型電子書籍端末「キンドル・タッチ」もあわせて発表した。価格は99ドルから。また従来型の「キンドル」の価格を99ドルから79ドルに引き下げた。
ベゾス最高経営責任者はニューヨークで開いた発表記者会見で、「これらは低価格の一流品だ」と述べ、「何百万台も販売していく」とした。
多くの電子商品・サービスを手掛ける同社にとって、これらを直接消費者に届けることのできるキンドル・ファイアのような機器を自前で持つことは、非常に重要な意味を持つ。また電子商品以外のオンライン販売も後押しするとみられている。
デットウィラー・フェントンのアナリスト、マーク・ガーバー氏は「価格競争を背景に激しい商戦が予想される」と指摘。今年の年末商戦では、キンドル・ファイアの販売台数が300万台以上に達し、タブレット型端末市場で一気に第2位に躍り出るとの見通しを示した。
ただタブレット型端末市場への参入は厳しいのが現状だ。ヒューレット・パッカード、モトローラ・モビリティー、サムスン電子、リサーチ・イン・モーションなども相次いでタブレット型端末を発売したが、いずれもアップルの牙城を切り崩すには至っていない。
アマゾンは「キンドル・ファイア」の販売で、ベストバイなど従来型の店舗を活用する。
家電量販店大手のベストバイは28日、年末商戦に向け全店舗で「キンドル・ファイア」を展開すると発表した。事務用品販売大手ステープルズもまた、年末の繁盛期前にキンドルの販売を開始すると明らかにした。
ベストバイのブライアン・ダン最高経営責任者は「ギフトとしてキンドルは今年のヒット商品になるだろう」と述べた。
アマゾンは2007年に最初のキンドルモデルを発表。当初は同社オンラインのみで販売し、その後、2010年の年末商戦からベストバイでの販売を始めた。
今回競合となる小売店で販売することで、アマゾンはできるだけ多くの消費者に「キンドル・ファイア」を広め、タブレット端末市場への参入を急ぐ構え。