日本の家電メーカーが諸外国で新工場を設立する中、東芝も遂に動き出しました。インドネシアの市場性に注目したことから、一番売れるであろう洗濯機をメインに製造していくようです。
東芝ホームアプライアンスは2011年10月18日、インドネシアに洗濯機の製造工場を新設すると発表した。新工場では、まず東南アジアと中近東で需要の高い二槽式洗濯機の製造を行う。生産能力は、2015年度に年間約100万台を確保する計画。2012年末に製品の出荷を開始できると見込む。
インドネシアの洗濯機市場は東南アジアにおいて最大規模で、拡大傾向にあるという。具体的には、2010年度の推定需要は177万台で、今後も年率20%以上の伸長が見込まれるとしている。そのうち、二槽式洗濯機が6割強を占める。インドネシア市場向けには東芝家電製造タイ社からの輸入完成品を販売しているが、現地工場から製品を供給することでコスト競争力を強化する考え。
新工場は、東芝のテレビ製造工場である東芝家電製造インドネシア社の敷地内に建設する。建屋の延べ床面積は 1万8,000m2 で、2012年夏ごろ竣工する予定。稼動までの投資予定額は約30億円。
なお、新工場はインドネシア向け製品の製造拠点としてだけでなく、東南アジア、中近東、日本に洗濯機を供給するグローバル製造拠点の1つと位置付ける。