2011年3月3日木曜日

ノートン初のAndroid向けセキュリティアプリ、家電量販店で2980円

実家のパソコンでもノートンさんにはお世話になってますよ。モバイル端末使う人が増えてきているから、こういうソフトは売れそうですね。

シマンテックは、AndroidOS向けセキュリティアプリ「ノートンモバイルセキュリティ」を3月18日より全国の家電量販店で販売する。紛失したり盗難された端末を遠隔操作でロックする機能や、悪質なAndroid向けアプリを検出・削除する機能などを備える。
対応OSはAndroid2.0/2.1/2.2、対応キャリアはNTTドコモおよびソフトバンクモバイル。想定実売価格は2980円。1ユーザー版のみで利用期間は1年。時期は未定だが、今後はAndroid2.3や3.0にも対応するほか、auなどのキャリアの端末での利用もサポートする。
利用方法としては、パッケージ内に同梱されているカードに記載されたURLにアクセスし、同じくカードに記載されたアクティブ化コードを入力すると、アプリをダウンロード/インストールできる。
端末の紛失時に便利な機能としてはまず、同一キャリアの携帯電話から「locateXXX(ノートンモバイルセキュリティで設定したパスワード)」というSMSメッセージを送信すれば、紛失した端末の位置情報を記したGoogleマップのリンクが届く機能がある。
同じ要領で「lockXXX」とSMSメッセージを送信すれば端末にロックをかけられるほか、「wipeXXX」と送信すれば端末内のデータを抹消することが可能だ。盗難対策として、SIMカードを抜かれると本体をロックする機能も備える。
マルウェア対策としては、端末にダウンロードされるすべてのAndroidアプリを自動的にスキャンする。ユーザーが設定したスケジュールでのスキャンや、SDカードのスキャンにも対応する。ウイルス定義ファイルは手動・自動での更新が可能だ。
このほか、特定の電話番号からの着信やSMSメッセージの受信拒否も行える。

Android端末にもWindowsPCと同様のセキュリティ対策が必要
Android端末を狙った脅威としては、2010年8月に世界初のウイルスが出現。2011年2月には日本語版アプリの海賊版に、個人情報漏えいにつながるトロイの木馬「Android.Geimini」が仕込まれる事例も確認されている。
シマンテックが2011年1月と2月に実施した調査によれば、過去5年間で携帯電話の紛失もしくは盗難を経験した回数は、日本人1人平均1.4回に上るとしており、「Android端末はセキュリティ面だけでなく紛失・盗難対策も必要だ」と同社の風間彩氏は指摘する。
風間氏は「Androidにも脆弱性があり、WindowsPCと同じような危険に直面する可能性もある」とコメント。こうした危険性を消費者に理解してもらうために、あえて家電量販店でノートンモバイルセキュリティを販売することにしたと説明する。
今後は、Androidマーケットでもダウンロード販売するほか、通信キャリア経由での販売も検討中。また、auが3月11日に発売するサムスン製タブレット「SMT-i9100」にはノートンモバイルセキュリティをプリインストールする。
なお、iOS向けのセキュリティアプリに関しては、Androidと比較するとセキュリティの脅威が少なく、セキュリティで付加価値を与えるのが難しいとみているため、現状では提供する予定はないとしている。