2011年3月5日土曜日

クリプトン、PCオーディオを音質改善するUSBケーブルを発表

音響機器にこだわる人って、びっくりするくらいの金額をつぎ込んだりしていますね。これは意外にお手ごろな商品ですけど、果してオーディオマニアにウケる性能か注目です。

USB規格「アイパターン測定(特性比較)」。左が同社製品で大きなタイミングウィンドウと高い電圧マージンを持つ。右はアイパターン特性の悪い製品で狭いタイミングウィンドウと低い電圧マージンとなっている
クリプトンは3月4日、PCオーディオ用の高品質SBケーブルを3月上旬に発売すると発表した。同社のオンラインショップ限定発売で、直販価格は「UC-KS2.0(2.0メートル)」が8980円、「UC-KS1.2(1.2メートル)」が6980円、「UC-KS0.6(0.6メートル)」が5980円。
同社が発売しているHQMデジタルオーディオ・システム「KS-1HQM」(→「クリプトン、オーディオ技術を駆使したPC用スピーカー「KRIPTY/クリプティ」を発表」)のユーザーなど、一般的なPCオーディオユーザーよりも高音質を求めるプレミア志向の強い層を意識して製品化した。
USBの技術向上を目的とする「USB-IF」が定めたUSB規格「アイパターン測定」と同等の測定設備を使って、本来の電気特性を正確にトレースする性能を引き出した。これにより、ジッター成分の少ない正確なデジタル伝送が実現し、ノイズ耐性も向上したという。
市販されているUSBケーブルの中には、アイパターン特性に問題があり、コネクターやワイヤー構成のインピーダンス・ミスマッチによる信号のずれが発生し、ジッター特性が悪化している製品もあるという。
USBケーブルと同時に、音質向上をもたらす「接点改質材」(CI-KS5)も直販サイトで発売する。同社のロングセラー製品「Settenシリーズ」と内容は同等だが、PCオーディオユーザーを意識して内容量を減らし、価格を2400円に抑えた。
USBケーブルのコネクタ部分に薄く塗布することで、金属表面の酸化皮膜を除去し、高い導通性をもつ成分の効果によりインピーダンスを低下させる。AV機器の音質向上に限らず、パソコンやモバイル製品、家電品などあらゆる機器で電気導通性を向上させるという。