いつ復興するかわからずに、家電メーカーで働いている方々も相当な不安を抱えていると思いますが、また世界の工場と呼ばれるように、頑張ってこの事態を乗り切っていきたいですね。
東北関東大震災が日本の製造業に大きな影響を与えている。14日までにトヨタ、ホンダ、日産、三菱、日野、ダイハツなど8社の自動車メーカーが暫定的な工場閉鎖を発表したほか、ソニーや日立、東芝、松下電器などの家電メーカーも被災地の工場を閉鎖した。中国証券報は15日付で「日本という世界の工場が生産を停止したことで、世界のサプライチェーンに赤信号がともった」と報じた。
自動車業界関係者によれば、原発が被害を受けたことによる電力不足が自動車産業へ与える影響はきわめて大きい。日本の自動車産業は在庫ゼロのジャストインタイム生産を行っているが、停電のために部品の供給がとどこおり、生産に乱れが出るのは必至だ。計画停電(輪番停電)という不確定要素により、自動車メーカーの生産回復は望めない。
トヨタは14日に国内のすべての工場の生産を16日まで停止することを発表し、今回の生産停止により4万台の減産につながった。また、トヨタ傘下の日野自動車とダイハツも16日まで、いすゞは18日までの生産停止を発表している。
宮城県と岩手県の両県にはトヨタ部品生産工場が10社以上あるが、工場や港などインフラ損壊の影響も少なくない。
また、新日鉄は釜石以外の製鉄工場からの出荷をすべて停止したほか、住友金属の茨城県鹿嶋製鉄所の高炉は地震によって破損した。JFEスチールの千葉製鉄所では火災が発生し、短期での生産回復は厳しい。日本の鉄鋼総生産量のうち、被災地での生産量は全体の約30%で、生産減少は市場の製品価格上昇を招くと見られる。
また、日本の家電メーカーへの打撃も大きく、特に部品の生産能力へのダメージは大きい。日本の東北地方は家電生産基地で、半導体や電子部品の工場が集中している。世界のスマートフォンやタブレットPCに使われるチップの40%、システムメモリの15%が日本製だが、家電への影響も懸念される。