財力のあるメーカーはみんなタブレット端末の開発に打ち出していますね。果たしてこのモバイル戦国時代を制するのはどこの企業になるのでしょうか?これからの動向に注目したいと思います。
ソニーは31日、独ベルリンの家電見本市「IFA」の開幕を前に、タブレット端末の新製品2タイプを発表した。ユニバーサルリモート機能を備えた「S」と2つ折りにできる「P」で、他メーカーの機種との差別化を打ち出している。
「S」は9月に発売される予定。グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載する。米アップルによる「iPad(アイパッド)」発売から1年半、韓国サムスン電子による「ギャラクシータブ」の発売から1年近く遅れてのタブレット市場参入となる。ソニーは1月、タブレット端末市場で2012年までにアップルに次いで世界2位の座を目指す考えを表明していた。
しかし、専門家の評価は手厳しい。「S」を調べたある専門家は「『アイパッド2』や『ギャラクシータブ』が持っている高級感やデザイン、質の高さは備わっていない。率直に言って、ソニーがこの製品を通じてアンドロイド端末市場で飛躍できるとは思えない」と語っている。市場でも、アイパッドやギャラクシータブ発売前のような期待感は高まっていない。
ソニーは「S」について、ユーザーが多くのブランドのステレオやケーブルボックス、テレビをコントロールできるユニバーサルリモート機能を内蔵している点や、片手で持ちやすい曲線のデザインを宣伝している。「S」はシングルスクリーンで、WiFi(ワイファイ)のみで利用できる。スクリーンの大きさは9.4インチ、重量は約600グラム。表と裏にカメラを搭載している。
価格は16ギガバイト(GB)の製品が499ドル、32GBが599ドルで、同じメモリー容量のアイパッドと同水準。
31日から購入予約を受け付ける。
「P」は容量が4GBで、5.5インチのスクリーンを2枚搭載し、折りたたむことができる。重量は1ポンド(約453グラム)以下で、4G携帯サービスを利用できる。年内に発売する予定だが、具体的な時期は明らかにされていない。価格も未定。AT&Tが独占的に販売する。