実家の近くにあるということで谷山さんにお世話になることがありますが、あの看板名が変わってしまうのはちょっと寂しい感じがします。大きな企業にどんどん吸収されていく今の家電業界では、販売側も人事ではないのですね。
家電量販店で京都最大手の「谷山無線電機」(京都市下京区)と、家電量販店全国2位の「エディオン」(大阪市北区)が14日、フランチャイズ(FC)契約を結んだ。寺町電器店街の核だった谷山無線電機の寺町本店がエディオンの「ミドリ」直営店、他の店舗もFC店のミドリに変わることになり「タニヤマムセン」の看板は消える。
両社は7月に協議を始め、14日に京都市内で契約を締結した。
谷山無線電機は1908年に創業、50年に会社を設立した。京都市と城陽市に7店舗を展開する。バブル経済期に売上高は約100億円あったが、京都駅周辺に相次いで進出したビックカメラやヨドバシカメラとの競争激化で、2011年3月期は約60億円に落ち込んだ。黒字経営だが「エディオンの全国規模の仕入れやサービス力を基に安定を図るため」(商品企画部)FCの道を選択した。従業員約100人の雇用は維持する。
エディオンは関西の「ミドリ」や中国・四国の「デオデオ」、中部の「エイデン」など全国各地の家電量販店を合併、再編して成長。計1135店を各地域ブランドで展開する。11年3月期の売上高は9千億円。府内では「ミドリ」11店を直営する。エリアシェア拡大へ「京都の中心部で店舗の候補地を探していた」(広報部)としている。
谷山無線電機の寺町本店は10月2日に閉店、エディオンが店舗を借り、11月にも「ミドリ寺町店(仮称)」として改修し、京都エリアの中心店とする。FC店舗は11月以降「ミドリ」のブランドに転換し、商品仕入れや管理、配送などの経営手法を全面導入する。アルプラザ城陽店(城陽市)は閉店し、新たに府南部に店を構える。