2011年12月24日土曜日

【東京モーターショー11】オール電化移動空間は200万円から…三菱の給電システム

一時期は落ち込んでしまった名声を取り戻しつつある三菱は、今回のモーターショーに電気供給システムを搭載した車を出展しました。カフェのコーナーに置いてあるとあって、歩きすぎて足が棒のようになってしまったお客さんの目に一番留まった車かもしれません。

三菱は12月に発売を開始する軽商用電気自動車『ミニキャブMiEV』の使用イメージとして「MiEVカフェ」を展示。同車の駆動用バッテリーから1500W(AC100V・15A)までの給電が可能な大電力給電装置(試作品)を使ったカフェ空間を提案している。
このMiEVカフェ・コーナーでは、ミニキャブMiEVの駆動用電気約300V(直流)を家庭用100V・15A(交流)に変換して、電子レンジや照明を使用するシーンを紹介。担当者は「4人家族が1日暮らせるぐらいのエネルギーを持つシステム」と説明していた。
「災害時やキャンプなどのレジャー使用時に、こうした家電などの利用で駆動用バッテリーが空になったら困るなあ」という来場者の声に対して担当者は「10から20km程度走れる電力は確保するように組まれている。バッテリーが空っぽになるという心配はない」と答えていた。
ガソリンに頼らない“オール電化移動空間”。担当者は「給電装置まで含めた値段は補助金を入れて200万円からといったところ」と売り込む。
試作品の赤い給電装置は、「もっと小さくなる。展示試作品の半分程度のサイズになるだろう」と話していた。