年末商戦で激化する競争見せそうな家電製品ですが、私が気になっているのは7.1ch対応のサラウンドヘッドホンですね。シアターシステムは置き場所と近所の迷惑まで頭に入れないといけないので、手軽に迫力のある音が楽しめるヘッドホンの新作は気になって仕方がありません。
フルハイビジョン化やデータ放送、双方向機能など大幅に高機能・多機能化した薄型テレビをよりパワーアップできる機器を中心に、デジタルAVライフをより豊かにするおすすめグッズを10個厳選して紹介しよう。
HDMI入出力対応のデジタルサラウンドヘッドホン
バーチャル7.1chの再生に対応するデジタルサラウンドヘッドホン。従来モデルは光デジタルと同軸デジタルの入力にしか対応しなかったが、今回のモデルは3系統のHDMI入力に対応した。HDMIリンク対応テレビなら、電源をオンにすると音声出力が自動的にヘッドホンに切り替わり、迫力のサラウンドを楽しめる。
ヘッドホン部は充電式で、約3時間のフル充電で約18時間、約30分の急速充電で約3時間の連続使用ができる。ヘッドホンのバンドは調節不要の「フリーアジャスト機構」を採用。ヘッドホンを頭にかけるだけで自動的に電源が入り、はずすと自動的に電源が切れる「オートパワーオン/オフ機能」を備えている。
従来モデルで採用しているDSP(デジタル信号処理回路)をDS7500では2基搭載。2倍の演算処理性能を生かして、水平方向の7.1ch音場だけでなく、高さ方向と奥行き方向の音場に対応する「新バーチャル7.1ch」を実現した。
音の抜け感も従来モデルに比べて向上しており、満足度の高いモデルに仕上がっている。
防水対応でお風呂などでも楽しめるワンセグテレビ
IPX6/IPX7の防水性能を備える、大型7インチ液晶搭載のポータブルワンセグテレビ。4GBメモリーを内蔵しており、ワンセグ放送を本体内に約17時間録画できる。SDXCカードにも対応しているため、64GBメモリーを搭載すれば、最長約349時間28分もの長時間録画が可能になる。
家庭内AVネットワーク規格「DLNA」をベースにした「お部屋ジャンプリンク」に対応しており、IEEE802.11b/g対応の無線LAN機能も内蔵する。同社のBDレコーダー「ブルーレイDIGAシリーズ」と連携すれば地上・BS・110度CS放送をほぼリアルタイムで視聴できる「放送転送」機能、SDカード経由で番組を持ち出せる「番組持ち出し」なども利用できる。
動画共有サイト「YouTube」や、インターネット経由で民放ラジオを聴ける「radiko.jp」にも対応しているので、テレビに限らずさまざまなコンテンツを楽しめる。
小型ながらフルHDでパソコン用にも向く液晶テレビ
22V型と小型ながら、フルHDパネルを搭載するパーソナル向けの液晶テレビ。USB端子を備えており、別売の外付けHDDを接続すれば録画にも対応する。目覚まし時計としても使える「おはようタイマー」機能も備える。
HDMI端子3系統のほか、D端子、アナログAV入力(出力兼用)、PC入力(アナログD-sub)を1系統ずつ備える。視野角は160度と狭いが、普通に視聴する分にはまず問題ないだろう。パソコンを使いながら子画面でテレビを見る2画面機能も備えている。
AQUOS K5シリーズはもう少し大きめの24V型モデルもラインアップしている。こちらは3万円をちょっと超えるくらいの実勢価格だが、より大きなモデルを求める人にはこちらがおすすめだ。
シンプル機能で使いやすいBDレコーダー
機能を絞り込み、シンプルさを追求したBDレコーダー。本体前面の表示管を削減するなど省エネにこだわり、外部入力端子も少ないため接続に迷うことも少ない。
長時間録画機能を省いているのは残念だが、録画モードが1つしかないため迷わずに録画できるというメリットもある。内蔵HDDは320GBと少なめだが、USB HDDの増設が可能。
電源ボタンを押してから1秒で起動する瞬速起動モードを用意しており、AVCHDビデオカメラからの取り込みにも対応する。画質設定などで迷うことなく、常に最高画質でたくさん録画したいという人におすすめのモデルだ。
Android搭載! スマホのように楽しめるメディアプレーヤー
ソニーが2011年12月に満を持して発売した、Android 2.3搭載の携帯音楽プレーヤー。4.3インチの大型タッチパネル液晶を搭載しており、音楽だけでなく動画も大画面で楽しめる。価格はライバルのアップル「iPod touch」に比べて高めだが、少しでも画面サイズが大きいプレーヤーが欲しい人にはこちらがおすすめ。
スマートフォンやタブレット端末で一般的な高速CPU「NVIDIA Tegra 2」を搭載しており、アプリやゲームも楽しめる。
ソニーのBDレコーダー「BDZシリーズ」のユーザーなら、ウォークマンに録画番組を転送して外出先で楽しめる「おでかけ転送」も利用できる。
アプリもゲームも楽しめる高性能メディアプレーヤー
言わずと知れたアップルの大人気携帯音楽プレーヤー。人気スマートフォン「iPhone 4」から電話機能を抜いたものと言えばほぼ間違いないモデルだ。機能的には2010年10月発売の第4世代モデルから変わっていないが、2011年11月にホワイトモデルが追加された。
3.5インチのRetinaディスプレイ(640×960ドット)を搭載しており、音楽だけでなく動画も高精細画面で楽しめる。iTunes Storeで映画配信もスタートしているので、最新の映画をダウンロードして楽しむことも可能だ。
高速なApple A4プロセッサを内蔵しており、アプリだけでなくゲームも楽しめる。ウォークマンZシリーズに比べて画面が小さいが、アプリの充実度はまだまだiPod touchの独擅場だ。
インターネット動画なども再生できるポータブルBDプレーヤー
BP690は9インチ液晶ディスプレイを搭載するポータブルBDプレーヤーで、内蔵バッテリーによって約3時間連続再生できる。BDレコーダーなどで録画したBDやDVDの再生、ハイビジョンビデオカメラで撮影したAVCHD動画の再生も可能だ。
LAN端子を搭載しており、動画共有サイト「YouTube」のほか、写真共有サイト「Picasa Web Albums」、天気予報サイト「AccuWeather.com」を利用できる。HDMI出力も備えているので、映像をテレビに出力することも可能だ。シガーソケットアダプターも付属しているので、自動車の中でもブルーレイコンテンツを楽しめる。
BDやDVDだけでなく、動画や写真、音楽を再生できるのもBP690の魅力だ。USB端子にUSBメモリーやUSB HDDなどを接続すれば、ストレージ内の動画や静止画、楽曲ファイルを再生できる。
1台で8台までのデジタルAV機器を操作できる学習リモコン
テレビやBDレコーダーなどを含めて全部で8台の機器を操作できる学習機能付きリモコン。地デジテレビに必須の「青」「赤」「緑」「黄」ボタンやデータ放送視聴用の「d」ボタン、「番組表」ボタンだけでなく、「3D」「アクトビラ」「リンクメニュー」「ホームメニュー」など最近のテレビに搭載されたさまざまな機能をスムーズに呼び出せるボタンを数多く備えている。
これは登録したいリモコンの電源ボタンを押すだけで、そのリモコンのコードを自動的に認識し、機能を登録できる「一発!初期設定」機能を備えている。
プリセットされている対応機器・メーカーも従来モデルから大幅に増えて、「テレビ」「ビデオ」「BDレコーダー」「DVD/HDDレコーダー」「地デジ・BS・CSチューナー」「アンプ」「ホームシアター」「スカパー!HDチューナー」「パソコン」(ソニー、アップル)、「フォトフレーム」「ビデオカメラ」、「デジタル一眼カメラ」(ソニー)に対応している。
パソコンやデジタル一眼カメラなどはメーカーがかなり限定されているが、赤外線を利用する一般的なリモコンであれば、自分で学習させることもできる。
5.1chへの拡張も可能なサラウンドスピーカーシステム
コンパクトなブックシェルフ型のステレオスピーカーと、AVアンプ内蔵のサブウーファーをセットにした、エントリー向けのホームシアタースピーカーシステム。
低音域から高音域まで、妙な強調もなくフラットに再現してくれる。派手さはないが、映画から音楽、テレビバラエティーまで幅広く楽しめる印象だ。
エントリー向けとはいえ、センタースピーカーとリアスピーカーを追加することでリアル5.1chへの拡張も可能となっているのが魅力。
テレビとAV機器をワイヤレスで接続できる
AV機器側に送信機、テレビ側に受信機を接続することで、テレビとAV機器との接続をワイヤレスにできる周辺機器。テレビもAV機器もHDMIリンクに対応していれば、テレビのリモコンで機器を操作することもできる。
赤外線発光部・受光部延長ケーブルも付属しているので、離れた場所にあるAV機器を機器に付属しているリモコンで操作することもできる。
残念ながら3D映像の伝送には対応していないが、ほかの部屋に接続したAV機器を使いたいという用途にはぴったりの製品だ。