一度倒産してからの企業再生支援機構による復活で挽回となるか注目されるヤマギワ。以前に秋葉原を訪れたときに行った記憶がありますが、まさかそのときに倒産するなんて考えもしませんでした。
帝国データバンクによると、旧ヤマギワが社名変更した「神田不動産開発」が12月7日に東京地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約93億9300万円。
1923年(大正12年)に「山際電気商会」として創業した照明機器販売の老舗。東京・秋葉原の本店のほか全国主要都市にグループ販売網を構えたが、バブル崩壊後の家電販売低迷も影響。1997年2月期には約542億円の売上高があったが、店舗展開に伴う金融債務が重荷に。2000年には石丸電気との合弁による新会社に家電販売を移管し、音楽ソフト事業はソフマップに譲渡。本業のインテリア部門への集中を進めていた。
だが公共工事の低迷や不動産不況から受注が落ち込み、09年2月期には売上高約169億円に対し、約18億円の最終赤字を計上。10年には秋葉原駅前の東京本店を閉店し、ネット販売を残して卸売り中心に展開していたが、11年2月期も約18億円の最終赤字を計上。今年4月に企業再生支援機構が支援に乗り出し、8月には新設した「ヤマギワ」に本業を譲渡した上で「神田不動産開発」に社名を変更、11月に株主総会で解散を決議していた。