2011年12月7日水曜日

石油ストーブ、前年比16倍の売上 給油関連の新商品、続々登場

東北の被災地の三県でプレハブ小屋の暖房格差が開いているそうです。窓を二重かどうかの違いでそれらの差は大きく開き、もし二重窓の加工がされていなかった場合は寒くて夜も眠れないそうです。

本格的な冬を前に、石油ファンヒーターやストーブの売上げが急伸している。近年、縮小傾向だった石油暖房器具市場は、東日本大震災に端を発した電力問題を機に、一気に反転の様相だ。調査会社GfKジャパンによると、家電量販店における今年9月の販売台数は、石油ファンヒーターが前年9月の1.8倍、石油ストーブに至っては約16倍、さらに10月第1週には例年需要ピークとなる12月の水準に達した。
この石油暖房器具の好調な売行きに比例して、関連商品にも注目が集まっている。
まずは燃料となる「灯油」に、新商品が登場だ。昭和シェル石油では、11月より石油ファンヒーター専用灯油「シェル ヒートクリーン」を販売した。同商品は硫黄分の少ない天然ガスから作るため、これまでの灯油に比べて、灯油独特のにおいもべたつきも少ないのが特徴。ウェブサイトからも購入可能だ。価格は、基本単位の18リットルで4200円(送料込み)。従来の、配達される仕組みの灯油の全国平均価格は1708円で、ヒートクリーンは約2.5倍である。いまのところは、石油暖房器具をスタイリッシュな感覚で使う若者層が主力ターゲットのようだが、価格面や石油ストーブでも使えるように改善されれば、ヒット商品となる予感もあり、今後の動向から目が離せない。
また、運ぶ際の重さも改善されそうだ。ウェブサイトで売り切れ続出中の人気商品に「カラータンク2000GT(灯油用20リットル)」(タンゲ化学工業)がある。底にはホイール、持ち手部分には長さを2段階に調整ができるハンドルがついているので、キャリーバックの要領で使用することができる。また価格も1480円と、従来型ポリタンクの価格1000円前後と比較しても大差はない。
そして最後はポンプ。昔ながらのサイフォンの原理を応用した手動式はいまでも現役で、安いものなら100円以下で購入できる。しかし近年、人気を博するのはポンプのホース先端部にセンサーがつき、満タンになれば自動で停止して、ブザーで知らせる電動式のポンプのようだ。たとえば「ママオート」(工進)は、単三電池使用で、灯油容器に直接取り付けたままポンプの保管も可能。同商品なら、灯油補給も安全で簡単なうえ、匂いの問題も大幅に改善できる。
節電の夏、扇風機が活躍した。冬は、石油暖房器具を上手に使って節電を心がけ、快適なウインターライフを過ごしたいものだ。