2011年12月3日土曜日

有意義なネット生活を送るために、最新の知識に精通するテレコムアドバイザーとは?

ネット生活に関するソムリエみたいなものでしょうか?若者はわりと事情通なひとばかりで問題ないですが、中高年でパソコンはちょっという方のために詳しい資格を持っているひとが近くにいるといいですね。

自宅でなにげなく使っているインターネット。ADSLや光、無線LANなど回線サービスの多様化に加え、コンテンツを含めたサービスも充実している。しかし一方で、通信速度やサービス内容によって料金はさまざまで、体系が複雑化し、わかりにくくなっている。もし、「自分に適したインターネット関連のサービスは何だろう?」と思っているなら、いっそのこと「テレコムアドバイザー」の資格を取得してはいかがだろう。勉強する過程で自分に合ったネットサービスがみえてくるだけでなく、これからのデジタル生活が充実すること請け合いだ。
「テレコムアドバイザー」は、総務省の後援で社団法人全日本電気通信サービス取引協会が実施している「テレコムアドバイザー検定」を受験し、合格して取得できる「技能検定」資格。年2回のペースで検定試験を行い、来年2月11日の試験で5回目となる。
「テレコムアドバイザー検定」は、もともと家電量販店などで携帯電話やインターネットサービスの販売業務に携わる販売員を対象に、利用者に対して適切な助言ができる人材を育成することを目的としていた。つまり、「売る側」の知識を高めることを目的としているが、自分に合ったサービスを契約できるよう、最近では「使う側」が検定を受けるケースも出てきているという。
「使う側」の受験者が出ているのは、インターネットサービスが複雑化し、住んでいる地域や住宅環境によって適したサービスが異なることがあるから。例えば「この地域ではモバイル高速通信の『WiMAX』が使えないので、光回線をつないだほうがいい」とか、「一人暮らしで外出先でも使いたいなら、自宅でインターネットを契約せずにモバイルWi-Fiルータを契約したほうがいい」など、地域や生活パターンによって適したサービスはトリプルエックスで異なる。
家電量販店の店員に聞けばこと足りるかもしれないが、今やインターネットにつながるデバイスはPCだけではない。「知識を高めておいたほうが、よりインターネットを楽しめる」と意識している人が検定を受けているのだ。
検定試験の出題分野は、「通信回線サービス」「携帯電話とモバイル通信サービス」「固定電話サービス」「映像配信と動画配信サービス」「インターネットサービス」「インターネット導入」「インターネット利用時のセキュリティ」「電気通信サービスに関する消費者保護」の8分野。試験時間は100分で、問題は100問。受験資格の規定はなく、国籍や年齢を問わず誰でも受けることができる。
第5回試験は、東京・大阪で実施する予定で、現在受験申し込みを受付け中。受付け期間は1月16日までだ。受験料は8000円(税込)で、検定に合格し、テレコムアドバイザーの認定を受ける際に、認定料として2100円(税込)がかかる。これで、電気通信サービス全般について必要な知識に精通している人として認定されることになる。
資格の有効期限は1年間。取得後2年間は、年1回の更新プログラムを受講することで更新できる。資格取得後3年目には、再度検定試験を受ける必要がある。
合格への近道として、「公式テキスト」(3800円)がある。さまざまな回線サービスがあるなかで、トレンドを把握したいなら、挑戦してみてはいかがだろう。