2011年5月5日木曜日

シャープが3年ぶり増収へ、主力の液晶テレビ好調だった3月期

実家で使ってるものと自分の部屋にあるテレビはAQUOSです。30インチを超える大きさのサイズでも価格が手ごろながら、基本的な機能を抑えながら外観もシンプルということで、どんなインテリアにもマッチするところが良いと思います。

シャープが27日発表した11年3月期連結決算は、売上高が前期比9.7%増の3兆219億円、営業利益が同52.0%増の788億円、最終(当期)利益は同4.4倍の194億円となった。3年ぶりの増収で、2年連続の増益だった。家電エコポイント制度で主力の液晶テレビの販売が好調だったほか、住宅用補助金制度で太陽電池の需要が伸びたのが主な要因。
一方、12年3月期の業績予想については「東日本大震災の影響は合理的に見積もることが困難」(片山幹雄社長)として公表を見送った。
液晶テレビの販売台数は同45.5%増の1482万台で、売上高は同20.5%増の8035億円だった。太陽電池の売上高も同27.2%増の2655億円と大幅に増えた。スマートフォン(多機能携帯電話)向けなど中小型液晶パネルの販売も好調だった。
だが、液晶テレビの販売は震災に伴う消費不振による影響で、目標の1500万台に18万台及ばなかった。1~3月期の国内販売は192万台で、当初見込みより31万台少なかった。
震災の影響は今後の業績に大きな影を落としそうだ。震災後の消費不振で在庫が積み上がるとともに、部材の調達難に見舞われ、4月中旬から大型液晶パネル2工場(亀山工場、堺工場)が停止に追い込まれた。5月上旬には操業を再開する見通しだが、「11年4~6月期の収益は非常に厳しい」(片山社長)。今後も部材調達への不安が残るうえ、エコポイント終了後の需要反動減も予想され、前途は不透明だ。