2011年5月15日日曜日

パナソニック、3万5000人削減三洋との重複分野など再編

このニュースを目にしたときに、リストラするであろう三万五千人という人数を見て、さすが大企業は桁が違うと驚きました、三洋と統合されるとこによって、お互いの長所を生かして日本を代表するような家電メーカーになって欲しいです。

パナソニックは28日、大阪市内で平成23年度の事業方針を発表し、25年3月末までに、海外を含めた連結ベースの従業員約38・5万人(22年3月末時点)を35万人以下に削減する方針を表明。1日に完全子会社化した三洋電機、パナソニック電工と重複する事業の統合や譲渡を進める方針だ。
重複事業の統合による拠点の統廃合について、大坪文雄社長は「世界に約350カ所ある工場は1~2割削減することもあり得る」と、大胆なラストラに取り組む考えを示した。
同日表明したパナ電工との合併の時期については「決まっていない」と述べるにとどめたが、早ければグループの新事業体制を発足させる来年1月にも合併するとみられる。三洋電機は当面は存続させる。
2社との統合による営業利益の押し上げ(シナジー)効果は、23年度だと重複事業の整理による販売減少で60億円にとどまるが、24年度は販売拡大などで600億円を見込む。
パナソニックは来年1月、家電などの「コンシューマ」、太陽電池などの「デバイス」、省エネシステム提案などの「ソリューション」の3分野を軸に、現在16ある事業部門を9部門に集約する予定。24年度には売上高9・4兆円、営業利益率5%以上を目指す。
東日本大震災や首都圏の電力不足で電池などの需要が高まると予想され、大坪社長は「エネルギー利用の先進モデルを世界に発信したい」と意欲を示した。
電気自動車や蓄電池に用いるリチウムイオン電池事業では、売上高を27年度に24年度比で倍増させる。特に低容量の電池については、国内から中国に生産を移管。550億円規模を投資し、中国・蘇州に一貫生産の工場を24年4月に完成させるなど増強を図る。
三洋の技術による太陽電池事業では、蓄電池と組み合わせたシステムを今年夏に発売し、複数の商材で住宅やビル全体を節電できる「まるごとソリューション」の具体化を急ぐ。
収益回復が急務の薄型テレビ事業は新規投資を凍結し、外部調達や海外生産体制を拡充する。