トイレやキッチン向けに開発された空気清浄機で、独自の機構を持った消臭機能がポイントです。うちはペットのウサギを飼っているので、檻の近くにこれがあればかなりよさそうな気がします。
日立アプライアンスは、3種類の脱臭素材でニオイを強力に取り除く加湿・除湿機能付き空気清浄機「プロアクティブクリエアEP-GV1000」を、8月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は9万円前後。
排水口や腐敗臭など、硫黄系のニオイも脱臭するフィルターを新採用
25畳向けの加湿・除湿機能付き空気清浄機で、強い脱臭効果を備えたフィルター「トリプルパワー脱臭フィルター」を新たに搭載した点が特徴。同フィルターには、新しい脱臭素材「触媒式活性炭」が含まれており、排水口のニオイなど硫黄系のニオイを吸着したり、またニオイ成分を酸化させて、ニオイの少ない成分に変化させる効果があるという。
脱臭素材としてはこのほか、ペット臭など窒素のニオイに効果のある「シーキュラス(人工ゼオライト)」、タバコや料理臭など窒素系・アルデヒド系・酸系などに幅広く対応する「活性炭」も採用。この3種類の脱臭素材により、脱臭性能(1立方mの空間にタバコ5本を燃焼させ、定格で1分間運転した場合の除去率)は約96%を実現したという。
また、除去できるニオイ成分の種類も、従来モデル「EP-EV1000」の7種類から、11種類に増加。ホルムアルデヒドなど4種類のVOC(揮発性有機化合物)も低減できるという。同社では除去できるニオイとして、ペット、タバコ、料理・焼肉臭、野菜や魚の腐敗臭、加齢臭や体臭、部屋干し臭やカビ臭などを挙げている。
運転モードでは、ニオイの発生状況に合わせて選べる2つの脱臭コースを搭載した。1つ目の「焼肉コース」は、焼肉や鍋料理など一時的にニオイが多く出る場合のためのもの。最初は最大3時間まで風量「強」で運転し、その後も最大8時間まで定期的に運転することで、翌朝の部屋に残るニオイも軽減するという。
2つ目の「いつも脱臭コース」は、生ごみや排水口、ペットから発生するニオイなど、普段は気づきにくいニオイに対応するもの。1時間に1回だけ風量「強」で空気を強制循環することにより、遠くのニオイを引き寄せ、より広い範囲をこまめに見張る効果があるという。ニオイを検知した場合は、風量「強」で運転する。
節電に配慮した運転モードとしては、空気がキレイな場合、あるいは目標の湿度に達した場合に、ファンを自動で止めて1時間おきに約10分間の送風運転をする「[eco]節電運転」も搭載。通常の自動運転に比べ、消費電力量は最大23%節約できるという。この[eco]節電運転中に空気が汚れた場合は、自動運転に復帰する。
空気清浄用のフィルターは、99.97%以上の高い集塵率を謳う「アレルオフHEPAフィルター」を採用。ホコリやスギ花粉、カビやウイルスを捕集し、活動を抑制するという。また、ダチョウの卵から精製した抗体を使用し、ウイルスの活動を抑制する「ダチョウ抗体フィルター」も用意する。なお同フィルターは、性能を維持するため、購入後の取り寄せとなる。
運転音は最大で48dB、最も弱い運転の「静」の場合で14dB。同社では「就寝時などにも気になりにくいやさしい運転音」としている。
本体サイズは398×293×648mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は16kg。加湿時の適用床面積は最大14畳までで、加湿量は1時間当たり最大約540ml。除湿時の適用床面積は最大18畳で、1日当たりの最大除湿能力は約6.5L。待機電力はゼロ。8畳の場合の空気清浄時間は11分。本体カラーはホワイト。
加湿空気清浄機にも新脱臭フィルターを採用
加湿機能付きの空気清浄機2機種も、同時に発売する。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は、24畳向けの「EP-GV65」が5万円前後、「EP-GX50」が3万円前後。
EP-GV65は、EP-GV1000と同様、トリプルパワー脱臭フィルター、アレルオフHEPAフィルター、焼肉コース・いつも脱臭コースを搭載。EP-GV65にはカラーバリエーションとして、パールホワイト、パールレッド、メタリックブラックの3色が用意される。EP-GX50ではこれらのフィルター、機能は備えられておらず、またカラーもホワイトのみとなる。、
さらに下位モデルとして、加湿・除湿機能がなく、空気清浄のみの「EP-GZ30」も発売される。店頭予想価格は1万2千円前後。トリプルパワー脱臭フィルター、アレルオフHEPAフィルター、焼肉コース・いつも脱臭コースは搭載されていない。
なお同社では、EP-GV1000とEP-GV65について、“空気の汚れを見張る制御運転と、高い脱臭・集塵性能を組み合わせた”として、両機種の空気清浄システムを「PROACTIVEFILTRATION(プロアクティブ・フィルトレーション)」と名付け、新しいシンボルマークを使用している。