2011年7月31日日曜日

周辺機器も見逃せないスマホのオプションアイテム

スマートフォンのカバーは、家電量販店やネットショップでも様々な種類が売られていますね。特にアニメのキャラクターものが豊富で、同僚がエヴァンゲリオンのデザインの製品を使っていました。自作で好みに合ったカバーを作る人もいるようですよ。

画面保護用フィルムや予備電源、ケースなどスマートフォン(高機能携帯電話)の関連商品が好調だ。夏商戦で通信会社が端末の品ぞろえを大幅に増やし、従来型の携帯電話から買い替える消費者が増える中、衝撃に弱いといったスマホの弱点を補い、利便性を高める商品を中心に人気を集めている。買い替えはさらに進むとみられ、メーカーは伸び盛りの需要の取り込みに躍起となっている。
東京都新宿区の家電量販店「ビックカメラ新宿西口店」で、売れ筋の筆頭は画面に張る保護用フィルムだ。傷を防ぐ機能だけでなく、光の映り込みを抑えたり、横から見えにくくする機能、指紋がつきにくいタイプなどさまざま。7月前半のフィルムの売り上げは前年同期の1.5倍に増えたという。
2階にあるスマートフォン関連商品コーナーでは、見比べながら念入りに品定めする客の姿が目立つ。「本体を衝撃から守るケースも人気。キャラクターが描かれたものなど種類は豊富で、おしゃれを兼ねて買う人も多い」と担当者は話す。
1台で何役もこなすスマートフォンは、バッテリーの減りが早い。そこに目をつけたパナソニックは6月下旬に携帯機器用の予備電源を4機種増やした。旅先や出張先だけでなく、普段の利用も想定し、2011年度中に17万個と強気の販売計画に対し、売れ行きは計画の2.5倍とハイペース。東日本大震災で予備電源の必要性が認知されたことも需要を後押ししている。
携帯機器が増える中で堅調に売れ、不況と無縁とされてきたヘッドホンは「スマホ特需」の恩恵でさらに勢いづいている。
ソニーが7月10日に発売した2機種は、通話ボタンとマイクを内蔵した小型リモコンをケーブルに付けた。かばんやポケットにスマホを入れたまま通話ができ、着信音が鳴ってから慌てて取り出す必要がなく、スマホを携帯音楽プレーヤーとして使う場合の操作もできる。
昨年から販売していた米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向け商品が人気を引っ張り、同社の携帯電話用ヘッドホンは4~6月の売り上げが前年の4.6倍に急増。担当者は「新商品でさらに需要を掘り起こしたい」と意気込む。
調査会社のMM総研は、11年度のスマホ出荷台数が前年度比2.1倍の1820万台になると予測。本格的な商戦はこれからで、関連商品の裾野もさらに広がりそうだ。

2011年7月30日土曜日

上半期のトップを決めるBCNランキング、ナンバーワンにシャープが選ばれる

シャープは部屋のインテリアにも合わせたモダンなデザインのアクオスシリーズが大変好調でした。価格も手ごろということがあって、一人暮らしの大学生やOL、家族層にも人気があったことが1位になった原因のようです。

BCNは7月20日、PC・デジタル家電の実売データを集計する「BCNランキング」に基づき、106のジャンルについて2011年度上半期(1~6月)に最も販売数量の多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。このうち液晶テレビでは、シャープが「40インチ未満」「40インチ以上」の両方で“上半期No.1メーカー”を獲得した。
2011年上半期のPC・デジタル家電市場は、前年同期比で販売台数が108.3%、販売金額が94.7%となった。このうち薄型テレビは、エコポイント終了に伴う駆け込み需要が3月の震災で空振りに終わったものの、アナログ停波を目前に地デジ化特需が最終局面に突入し、販売台数は前年同期比で29.9%増と堅調。ただし、単価下落が響いて販売金額は10.6%減となった。「主力の32V型の値下がりや、小型テレビの増加に伴う平均単価の下落が響いた」(BCN)。
シャープは、液晶テレビの「40インチ以上」で数量シェア45.3%、「40インチ未満」でも36.9%で2冠を達成した。一方、プラズマテレビ(サイズによる区別はなし)では、パナソニックが78.3%で上半期No.1メーカーとなっている。
このほか、Blu-ray Discレコーダーではパナソニックが33%でトップ。携帯オーディオ市場では52.1%でソニーが上半期No.1メーカーとなった。ソニーは、2010年8月に台数シェアでアップルを上回り、2011年に入ってからも5割以上の台数シェアをキープしている。

2011年7月29日金曜日

地上デジタル放送間際の需要増、メーカー側には利益があまりなく

32インチのテレビが3万円台から売られているとあって、メーカー側の儲けも相当少なくなるのも頷けます。どれだけ販売しても利益がほとんど生まれないという悪循環は、作り手の仕事に対する意識も低下させてしまいますね。

24日の地上デジタル放送への完全移行(岩手、宮城、福島の3県除く)があと3日に迫り、薄型テレビが“特需”に湧いている。家電量販店ではテレビ売り場の在庫が一掃され、品薄状態が続く。ただ、単価下落は続いており、販売店にとってうまみは少ない。メーカーも出荷数の増加が利益に直接結び付かず、「いくら作ってももうからない」(大手)状態に陥っている。
地デジ移行直前の3連休(16~18日)。テレビ売り場は最後の駆け込み客で大盛況だった。
ビックカメラ有楽町店(東京)は店内に整理券を発行する機械を設置。実際に「6月の週末は100人待ちになることもあった」(販売員)。この日も他フロアの販売員やメーカー担当者らが応援に駆けつけ、“総動員”で接客にあたった。
薄型テレビは「国内メーカーの製品で32型以上にほとんど在庫がない」(同)ため、急きょ中国メーカーの製品を輸入。多くの製品の納品が8月以降にずれ込んでしまうため、持ち帰り可能な小型テレビですら、地デジ対応を急ぐ顧客には好評だったという。
ただ、売り場のにぎわいに反して、利幅は決して大きくない。今年に入り、テレビの価格下落が加速しているからだ。
調査会社BCNによると、売れ筋の30型台は4月に入ってから平均単価が5万円前後まで下がった。ただ、「6月以降は品薄の影響で価格は下げ止まった。上昇に転じたものもある」(道越一郎アナリスト)と一部では状況は変わりつつあるという。
過当な価格競争はメーカーにも大打撃を与えている。国内シェア首位のシャープは平成22年度、テレビ事業で何とか黒字を死守したものの、片山幹雄社長が「勝っても赤字の市場では戦わない」と言い切るように、もはや大きな収益事業とは位置付けていない。
ソニーの事情も深刻だ。テレビ事業は16年度から7年連続で赤字を計上。今期も東日本大震災の影響などで黒字転換は難しいと見込む。パナソニックも、22年度のテレビ販売台数は2023万台と過去最高を記録したが、テレビ事業は3年連続で赤字だった。
地デジ移行後のテレビ需要は急速に落ち込み、移行後の販売動向は過去最高の出荷台数を記録した昨年(2519万台)に比べ、「半減する」との見方が大半だ。関係者は需要喚起と価格維持に頭を悩ませる日々が続きそうだ。

2011年7月28日木曜日

世界でも指折りの植物樹脂工場を設立する三井物産

新たなビジネスチャンスの場として注目されるブラジルを拠点にするところは良い着眼点だと思います。人経費を安く抑えられるところと、南と北に展開して商売ができるということで選ばれたのも理由のひとつにありそうです。

三井物産は20日、米化学大手ダウ・ケミカルと合弁でサトウキビからプラスチックなどを生産する世界最大級の植物樹脂工場をブラジルに建設すると発表した。植物樹脂は、環境志向の高まりに加え、原油高騰による石油化学樹脂からのシフトで需要の拡大が見込まれている。
三井物産は、ダウが全額出資しているブラジルの事業会社「SVAA」(ミナスジェライス州サンタビクトリア市)の増資を引き受け、株式の50%を取得する。投資額は約2億ドル(約160億円)。
SVAAはサトウキビ農園の運営から、バイオエタノールやバイオポリエチレンなど植物化学品の生産までを一貫して行う。2013年にバイオエタノール工場を建設。さらに、15年にはSVAAで生産したバイオエタノールを原料に、年間生産能力35万トンの植物樹脂工場を稼働させる予定。南米や北米に生産拠点を持つ日系の電機・自動車メーカーなどに売り込む。総事業費は未定で、今後詰めるとしている。
環境意識の高まりを受け、植物樹脂は、食品の容器や包装のほか、自動車の内装部品、家電製品にも利用が広がっている。

2011年7月27日水曜日

生産と配送に問題、被災者への家電支給に遅れ

震災から120日経ちましたが、未だに思うように復興活動が出来てないという現状が明らかになりました。海外の有名人達による義援金は、ほとんどが普通に生活するうえで必要になるであろう家電に充てられましたが、普及率はまだ100%にはとても届きません。製造から被災地に運ぶ際の運送問題が解消しておらず、早い対応が求められています。

東日本大震災の復興支援のため、海外から日本赤十字社(日赤、東京都)に寄せられた募金約230億円のうち約190億円が家電の現物支給に充てられ、震災から4か月たった現在も3分の1の被災者の元に届いていないことが、分かった。
対象者が約9万世帯にも上り、家電の調達や配送に時間がかかっていることが原因で、海外からの善意が十分に生かされない状態になっている。
震災後、米国の歌手レディー・ガガさんや、韓国の女優チェ・ジウさんら著名人が相次いで寄付を発表したこともあり、海外の44か国・地域の赤十字社などを通じて海外から寄せられた募金は過去最高の約230億円に上った。日赤はこれを現金支給の「義援金」とは別の「海外救援金」とし、その8割超の約190億円を家電の現物支給に充てた。
現物支給されるのは、薄型テレビ(32型)、冷蔵庫(約300リットル)、全自動洗濯機、炊飯器(5・5合炊き)、電子レンジ、電気ポット(2リットル)の6点(計約20万~25万円相当)。仮設住宅や公営住宅など「応急仮設住宅」の被災者が対象で、避難所や自宅で暮らす人などには支給されない。

2011年7月26日火曜日

二宮・桜井の凸凹コンビがチームワークであるモノに挑む!

嵐の全員、または各々がソロでコマーシャルにでることは珍しいことではありませんが、二人でというのは結構レアですね。ふんわりした印象でボケを担当する二宮君と、引っ張ってくれるようなお兄さん的なイメージを持つ桜井君という凸凹コンビを生かした面白いCMだといいですね。

嵐がイメージキャラクターを務める日立アプライアンス株式会社の日立白物家電シリーズの新CMに、櫻井翔と二宮和也が出演することが明らかになった。
嵐は、'10年7月に日立白物家電シリーズのイメージキャラクターに就任。'11年からスタートした新シリーズでは、「ヘルシーシェフ 次からはレンジ」篇に松本潤、大野智、二宮が、「ビートウォッシュ 二つの洗濯槽」篇には、相葉雅紀と大野が出演。それに引き続き、7月23日(土)から放映を開始する「カーボンライト お掃除、軽い!」篇には、櫻井と二宮が出演し、櫻井は今作で新シリーズ初登場を果たす。
新CMでは、「吸えるもんなら吸ってみな!」と櫻井と二宮を挑発するホコリの集団を引き連れたリーダー格のホコリを、2人が掃除機で退治するために奮闘する様子が描かれる。
CMで、掃除機をかけながら猛然と床のホコリを吸い上げ、巧みなコーナリングまで披露する櫻井は、撮影時、迫力のあるスピード感を演出するため、10mあるリビングを猛ダッシュ。撮影監督に「動きはどうですか? もう少しスピードがあった方が良いですよね?」と1カットごとに確認を取りながら、全速力ダッシュを計11回繰り返し、初登場となる新シリーズの撮影に全力で臨んだ様子。
一方の二宮は、櫻井から掃除機を受け取り、2階に逃げたホコリを追跡するシーンで、13段ある階段を一気に駆け上がる撮影に挑戦。「できるだけスピードを出して」という撮影監督の要望に応え、息を切らすことなく何度も全速力で階段を駆け上げ、ハードな撮影を見事に乗り越えたようだ。

2011年7月25日月曜日

簡単に盗めると泥棒の間で評判?エアコンの室外機が盗難される事件が急増

毎夜暑い日々が続いていますね。冷房なしではまともに安眠出来そうにないくらいなのですが、そんな癒しすら妨害してしまう事件が増えているそうです。それは、エアコンの室外機を盗み出して転売するという悪質極まりない商法です。家の中ならカギを閉めれば大抵の問題は防げそうですが、それが外に置きっぱなしになっているものとなると難しくなります。盗難を防ぐ案としては、室外機をチェーンで繋げることがおすすめです。

真夏を思わせる暑さが日本列島を襲うなか、とんでもなく迷惑な泥棒が増えている。夏の必需品であるエアコンの、それも室外機ばかりを盗むというのだ。
6月に愛知県北名古屋市で逮捕された男は、愛知県内で80件もの犯行を繰り返していたという。男を逮捕した、同県の西枇杷島警察署の副署長に聞いた。
「逮捕したのは30歳の男で、昨年11月頃から廃品回収業を始めたがあまり稼げず、室外機を盗むようになったと供述しています。実は最近、エアコンの室外機を狙った犯行が増えています。愛知県内では一昨年が160件、昨年は251件と急増し、今年は5月末ですでに275件も発生していますね」
このままのペースだと、一昨年の倍は確実に超えそうだ。なぜ室外機ばかりが狙われるのだろう?
「窃盗の手口にも特徴があります。犯行時間は昼間が多く、堂々と犯行に及んでいます。廃品回収業者や電器店を装うんです。はたから見るとエアコンの付け替え工事にしか見えない。狙われやすいのは、アパートの空き部屋などに設置された室外機です。外から見てカーテンもなく、人がいないのがわかりやすいため、盗みやすいようです」
屋外に“無防備”に置いてあり、業者を装えば盗みやすいわけだ。気になるのは盗んだ室外機の使い道。ひょっとして、格安エアコンとして転売するのか?
「いえ、室外機には銅を使った部品があって、それを産業廃棄物処理業者に持っていくといくらかで引き取ってくれるようです。」鉄くずだと1キロ当たり 30円ほどらしいですが、それに比べて銅は割がいいようです。逮捕した男も、『室外機は1台3千円で引き取ってくれる』と供述しているそうです。

2011年7月24日日曜日

地上デジタル化まであと僅か、駆け込み需要で品薄になるテレビとチューナー

アナログテレビをまだ使っているのですが、大きく表示された地デジ化まであと○日というテロップも明日で終わりかと思うと寂しくなりますね。わたしはチューナーをもう購入済みなので、時間の取れる日に設定して移行に対応できるようにしたいと考えています。先日電気屋さんに行ってきたのですが、和歌山県ではありませんがテレビコーナーではやはり見本品も購入していくほど駆け込み需要があるようでした。

テレビのアナログ放送終了が24日に迫り、和歌山県紀南地方でも地上デジタル放送の対応テレビやチューナーの需要が高まっている。テレビは小型を中心に品薄状態で、家電店は「人気モデルは在庫が尽き、メーカーからも入ってこない」と対応に追われている。
地上デジタル放送へ完全移行するため、アナログ放送が終了。地デジ対応テレビに買い替えるか、アナログテレビにチューナーを接続しないと見られなくなる。
田辺市内の家電専門店では、対応テレビの販売台数が昨年の今ごろの2倍以上はあるという。エコポイント終了で一度は売れ行きが落ち込んだが、その後徐々に需要が高まった。7月に入り、在庫が尽きたモデルも多く、メーカーからは商品が入ってこない状況という。「売れ行きは想像を超えていて、エコポイント終了前より売れている。配達や設置工事も混雑していて、購入後も2週間ほど待ってもらっているほど」と店長。
ただ、エコポイント終了や需要が2台目3台目の買い替え用に変わったことから、売れ筋が大型から小型に移り、1台当たりの単価は3分の2ほどに落ちているという。
チューナーも7月に入ってから販売数が急増し、在庫が無くなった。同店によると、全国的にも一気に品薄状態になり、取り引きメーカーは注文をストップしており、別の入荷先を探しているという。
市内のスーパーマーケットでも6月から販売台数増加が目立ち始めた。特に32型以下の低価格の商品が売れ、入荷が困難なモデルも出ている。チューナーも昨年同時期はほとんど売れなかったが、今年6月以降100台近く販売。一度に3~4台買い求める客もいて、在庫が無くなれば、次の入荷はいつになるか分からないという。
チューナーを買いに訪れた田辺市上の山のパート女性(41)は「テレビよりも安く済む。テレビはそのうち購入しようと思っている」と話した。
市内の個人電器店でも昨年の今ごろと比べると、販売台数は2倍ほどだが、売れ筋が小型に移ったため、売り上げは下がっているという。チューナーの販売数は5月ごろからじわじわと増えている。アンテナ工事の予約も詰まっていて、店主は「9月ごろまでは続くのでは」と話している。
上富田町の個人電器店では、7月に入ってアナログテレビの画面に、アナログ放送終了までの日数が表示されるようになり、問い合わせ客が増えたという。店主は「まだ地デジ対応できていない人はできるだけ早めに店に相談してほしい。アナログ放送終了後『テレビが映らない』という問い合わせが来るかもしれない」と予想している。

2011年7月23日土曜日

日本を代表する萌え文化が世界へ、スマートフォンとタッグを組んで生まれた萌家電

最初にこのニュースを知ったときには、なにかのネタなのかと半信半疑だったのですが、ソニーが会社のプロジェクトとして大々的に進行させている企画のようです。アンドロイドやスマホから簡単操作で家電の操作をできるという、前回の記事でご紹介したシステムと似ているのですが、家電を擬人化したキャラクターがところせましとスマホの画面内を縦横無尽に駆け巡るところです。今まで節電とかメンドイよと考えていたオタクさんも、萌えキャラからお願いされたら断れない?かもしれませんね。

ソニーCSL(コンピュータサイエンス研究所)と大和ハウス工業の共同プロジェクトが注目を集めている。Androidアプリを用い、スマートフォンからゲーム感覚で各種家電を制御するという試みは、家電をネットワーク化して利便性を高めるスマートハウスに“エンターテインメント”という一石を投じる提案といえる。7月8日と9日の両日、「D-TEC PLAZA」で行われた公開実験を見てきた。
ユニークなのは、テレビやBlu-ray Discレコーダー、エアコンといった家電製品を擬人化し、アニメのようなキャラクターを作り出したことだろう。彼らがスマートフォンの画面に現れ、個々の機器操作やアップデートを指南したり、ストーリー仕立てのイベントをクリアすることで機器間連携のノウハウを教えてくれたりもする。
家電をネットワーク化して便利に使うといった発想は昔からあった。エアコンはかなり古いモデルから標準的にHA端子を備えているし、今回の基盤技術になっている「エコーネット」が登場したのは1997年だ。しかし、家電製品への普及も期待されたエコーネットは、東芝のフェミニティシリーズ(現在は製品シリーズ名から転じて東芝のホームITシステムを指す)など、一部の採用事例があるだけで、現在も“鳴かず飛ばず”の状態が続いている。
わが家にも東芝製のエアコンが2台あり、専用ホームゲートウェイとBluetoothアダプターを導入すればPCなどからリモートコントロールが可能になるはずだ。しかし、専用ゲートウェイだけで10万円もすると聞けば一般家庭が導入するはずもなく、現状では付加価値とコストのバランスを欠いたシステムと言わざるを得ない。それでもエアコンの標準的な機能として採用し続けている点はすごいと思う。
大和ハウス工業の吉田博之氏は、過去10年に渡ってスマートハウスの研究開発を担当してきたという。エコーネットをベースに「住宅API」も開発したものの、世間の反応はいまひとつ。「スマートハウスは各社が取り組んでいるが、HEMS(home energy management system:省エネ管理)ばかりで、節電や環境のためという“個人の気持ち”頼み。やはりユーザーが“欲しい”と感じるものを作らなければいけない」(同氏)と指摘する。
1つのヒントが、2010年2月に行った「スマートハウス」実験にあった。ここでiPhone用のリモコンアプリを用いてエアコンなどの家電製品を操作してみせると、まずマスコミが注目した。もちろん人気のiPhoneを使ったことが大きな理由だが、従来のように高価な専用端末やハードルの高いPC用アプリでこうはいかなかっただろう。
一方、ホームネットワーク環境を考える上でもスマートフォンが登場した意義は大きい。なにしろ、高速なプロセッサと液晶画面を備え、無線LANやBluetoothによる通信が可能な使いやすい端末が、“すでに手元にある”状況を作ってくれた。さらに周囲を見てみれば、AV機器はネットワーク対応が当たり前となり、スマートフォンを無線リモコンにするアプリが人気を集めている。ソニーコンピュータサイエンス研究所の大和田茂氏は、「スマートフォンの発展はブレークスルーだ」と指摘する。もちろん、各家電の接続手段や橋渡しを行うゲートウェイ機器といった課題は残るものの、環境構築にかかるコストは大幅に抑えられる。
もう1つ重要なのは、「家電では、ユーザーの気持ちに訴える技術が大切。そこを掘り下げる必要がある」(大和田氏)。エンターテインメントの要素を持ち込むことで商品としての付加価値を高め、ユーザーの興味や物欲を喚起する。“欲しい”と思う人が増えれば生産量も増え、ひいては導入コストも下がるという考えだ。
そのためのツールが、同社が秋に公開するアプリ「萌家電」およびストーリーゲーム開発環境「Kadecot」(カデコ)。Kadecotでは、話者(キャラクター)を決めて発言内容をテキストで記述するだけで基本的なシナリオができる。もちろんキャラクター画像やアニメーションデータを用意する必要はあるが、「Photoshop」から直接出力できるエクスポーターを用意するほか、Photoshopを持たない人でもテキスト形式の設定ファイルを自分で記述できるという。Android向けのゲーム開発言語というとハードルが高く感じるかもしれないが、その画面を見る限り、個人でも容易に取り組めそう。
アプリのみならず開発環境まで公開するのは、「多くの人に参加してもらうことで、それまで思いつかなかった協調アイデアを集めることができるため」(大和田氏)。擬人化された家電というキャラクター達が展開するストーリーは、従来にないユーザーや開発者を獲得する可能性がある。彼らの創作意欲を刺激するためにも、「家電ネットワークは、“いじれる化”が重要」と指摘する。
また、発表以来、家電を擬人化した萌キャラばかりに注目が集まっているが、実はデモンストレーションの1つ1つにも明確な狙いがある(ないものもある)。例えば「扇風機ギャルゲーリモコン」。ユーザーと扇風機が遊園地でデートするというシチュエーションで、ユーザーが選択するアトラクションによって扇風機の風量が変わる。ジェットコースターに乗ると風が“強”になり、メリーゴーラウンドを選ぶと“弱”となる。「これは、言ってみれば非常に使いづらく、くだらないリモコンです。このくらだらなさによって、個人や開発者の創作欲を刺激することを意図しています」。
デモンストレーションはなかったが、「眼鏡は顔の一部」というシナリオもユニークだ。いたずら好きなブルーレイたちは、唯一の“めがねっ娘キャラ”であるフォトフレームのメガネを外してみようと画策。すると、メガネが外れたとたん、家中の照明が消灯してしまう。「世の中には知らなくてもよいことがあるのですよ」(時計)。教訓というより完全にネタだ。
一方、電化製品の使い方を分かりやすく教示するストーリーもある。「空調機たちの夏」は、扇風機とエアコンを併用する省エネのノウハウをさりげなく教えてくれるゲーム仕立てのイベントだ。クリアの条件は、扇風機とエアコンの電気代の合計が、あらかじめ設定した金額より小さくなること。達成するとメロドラマ風のアニメーションが展開され、なんと扇風機とエアコンが結婚してしまう。さらに、リモコンには扇風機とエアコンが協調動作する新しい動作モードのボタンが追加されるのだ。単に便利な機能をインストールするのではなく、どうしたら節電になるかという仕組みに関する“気づき”を与えることが目的という。
家電メーカーや関連サービス事業者が興味を持ちそうなストーリーも用意していた。例えば、家電のファームウェアアップデートがメーカーから提供されていると、キャラクターは具合が悪くなって病院へ行きたがる。ユーザーが許可すると病院へ行ってキャラは元気になり、ついでに新しいコスチュームをもらってきたりする。「ソフトウェアアップデートというと、これまでは面倒な作業というイメージでしたが、キャラクターが介在することでユーザーの心理的負担を下げられるのではないか。既存のメーカーサービスがどのように変化するかを検証したい」。
また、Blu-ray Discレコーダー(ブルーレイ)とウォークマンドックのかけあいでコンテンツ購入を勧めるシナリオもある。新作映画のトレーラー(予告編)をダウンロードしたブルーレイは、ユーザーに視聴を勧める。視聴すると、流れていた楽曲にブルーレイがいたく感動。ウォークマンドックが横から出てきて音楽配信サービスに映画のサントラがラインアップされていることを教えてくれる。「買って聞いてみない?」(ブルーレイ)。購入するとブルーレイの衣装が増えたりする特典もあるが、その気がなければ「いいえ」を選択すればいい。キャラクターを使うことで、あまり商売っ気を感じさせない(かもしれない)サービスが可能になる。
キャラクターのデザインやムダにも見えるストーリーには賛否両論があるだろう。しかし、今回はあくまでも実験であり、コンセプトの提示とシナリオの作例を示しただけ。その仕組み上、キャラクターやセリフはすべてカスタマイズが可能で、コンセプトとプラットフォームが市場に受け入れられれば、さまざまな趣味や嗜好(しこう)に合ったキャラクターが登場する可能性は高い。
ちなみに今回の公開実験にあたり、ソニーCSL内では複数のキャラクターを用意していたが、自信たっぷりで提出した“豚キャラ”が社内で「かわいくない」と一蹴(いっしゅう)され、注目度アップも期待できる萌キャラに決まったという。大和田氏によると、それでも発表後はTwitterを中心に一般ユーザーから多くの“ダメ出し”をもらっているという。「今回お見せする技術は、まだまだ研究レベル。きびしいフィードバックを頂き、次の開発に生かしていきたい。今なら“耐性”があるので、もっとご意見をください」と笑う。

2011年7月22日金曜日

ジェットストリームで隅々まで乾燥、パナソニックから新型ドラム式洗濯機が登場

独特の大容量の風を生み出す製品として、今月の末に販売が決定されました。今までしっかりと乾かしきれなくて、冷たいままという不快感を我慢して洗濯物を着ていた人も、これによって多少なりとも問題が軽減されるはずです。

パナソニックは、独自の「エコヒートポンプエンジン」を搭載したドラム式洗濯乾燥機「ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX3001」を7月25日より発売する。希望小売価格はオープンプライス。市場想定価格は20万円前後。
洗濯容量9kg、乾燥容量6kgのドラム式洗濯乾燥機。エコヒートポンプエンジンを搭載したことにより、省エネ性が向上している点が特徴。
エコヒートポンプエンジンとは、ヒートポンプと、循環風路から成るエンジンのこと。循環経路を従来より短くし、約65℃の乾いた風を大風量で送り出すことで、乾きムラを抑えながら、効率よく乾燥できる点が特徴。また、熱風を使わないため、生地にやさしく乾燥でき、生地の縮みや変形、糸のほつれやヨレを防ぐとしている。さらに、乾燥時に冷却水を使わないことで、節水・省エネ効果を高めたとしている。
既に発売されている上位機種「ドラム式洗濯乾燥機 NA-VX7000」との違いは、エコナビやナノイー機能を省いたこと、節水・省エネ効果が上位機種ほどではないことだという。
本体サイズは639×716×1,021mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は79kg。洗濯容量は9kg、乾燥容量は6kg。標準使用水量は洗濯 10kg時で82L。本体カラーはホクリスタルホワイト1色。

2011年7月21日木曜日

異分野の技術を融合して住宅に応用、連携で今夏の節電に挑む

個人で家にある電化製品のオン・オフ、消費電力の把握は大変難しいことで、短期ではなく長い目で継続していかなければならない節電をするのは容易ではありません。その問題に着目して簡単にできないものかと試行錯誤された結果、スマホを使って住宅内の電力をコントロールしようという計画が実現にむけて動き出しました。小さな子供でも設定可能なように、ゲーム感覚で出来てしまうところがポイントだそうです。

不動産や住宅、住設機器各社で、電機や自動車メーカーと連携する動きが広がってきた。マンションや戸建て住宅の省エネや環境性能の向上につながる異業種の最新技術を取り入れることが、全国的に広がる「節電」需要の取り込みには欠かせないと判断しているためだ。電機や自動車メーカーの高いブランド力を生かして、販売を下支えする効果も期待している。
大和ハウス工業は、ソニーコンピュータサイエンス研究所と、スマートフォン(高機能携帯電話)を使い、ゲーム感覚で家庭内の機器を制御するシステムを共同開発した。擬人化したアニメのキャラクターがテレビやエアコンなど家電製品の省エネ利用方法をアドバイスし、実際に節電に反映できる仕組み。今月8、9日の両日にシステムの公開実験を行ったところ、定員に対して1.25倍の約200人の来場があるなど関心は高い。実験結果を踏まえ、物件への導入を検討する。
東急不動産は、6月中旬から売り出した東京都世田谷区瀬田の分譲マンションでシャープと連携した。静電気を中和させ、異物の付着を抑えたりする効果があるシャープ独自のプラズマクラスター搭載製品を専有部分や共用部に標準装備し、花粉やウイルスなどの影響を軽減できる性能を売りに販売につなげる
「節電の街づくり」に向けたタッグも広がる。三井不動産はパナソニックと連携。太陽光発電や電池の制御技術と、省エネ家電を組み合わせて住宅内の消費電力を減らす「スマートハウス」を約1000戸供給する神奈川県藤沢市での事業に参画した。三井不動産はまた、日立製作所などと共同で千葉県柏市でも電力などエネルギーを一元管理するシステムを構築するシステムを2014年までに稼働させる。エネルギー使用を減らした街づくりで、節電意識の高い顧客の需要を掘り起こす構えだ。

提携先のブランド力をてこに販売拡大を狙うのは、住生活グループ傘下で住設国内最大手のLIXIL(リクシル)。シャープと提携し、8月に合弁会社を設立する。太陽光発電やLED(発光ダイオード)などシャープの節電機器と、LIXILの建材を組み合わせた製品を開発、省エネ性能などをてこにシェアを引き上げる考えだ。
一方、大京は、日産自動車と組んで分譲マンションに電気自動車用の充電器を普及させるための活動に取り組む。大京は電力不足を背景に需要拡大が見込めると判断、対応強化を急ぐ。国内新設住宅着工戸数は2010年度で81万戸。ピークに比べ4割の水準まで落ち込み、少子化影響で改善は見込みにくい。ただ、その中でも、電力不足の長期的を背景に関心が高まる節電技術は差別化の柱。確立させた技術を持つ異業種と連携し拡販を目指す動きが広がりそうだ。

2011年7月20日水曜日

機能よりも優先しなければならないデザイン力、日本対韓国という構図に

家電の消費量としても躍進を続ける韓国メーカーは、近未来的な外観の製品を作ることに最近は力を入れているようです。有名なデザイナーなどもそのプロジェクトに加わり、一歩二歩先を行く未来をテーマにして奇抜なデザインを生み出しています。見た目の面で秀でていた日本でしたが、果たしてこれからの数年でどれだけその差が縮まるのかということは世界の消費者が注目していることでしょう。

AV(音響・映像)製品や白物家電で世界を席巻する韓国サムスン電子とLG電子。その大きな原動力となっているのが商品の「デザイン」だ。韓国勢はデザイナー自身が経営に参画する例も多く、デザインが開発の一部門にとどまっている日本メーカーは後塵(こうじん)を拝している。技術力では遜色ない日本勢にとって、デザイン力の向上が大きな経営課題に浮上している。
3年前の夏、ソニーの製品デザイナーたちが欧州や中東の各国へ散らばった。新しい薄型テレビのデザインのヒントを探るためだ。その後、あるデザイナーが持ち帰ったのは「1枚の板」という考え方だった。「これぞソニーデザイン」。デザイン部門の責任者だった同社クリエイティブセンターの松岡文弥ディレクターはそう直感した。
ソニーが2010年の春モデルから採用した「モノリシック(=1枚の板)デザイン」は、アルミ製の台座に板状のディスプレーを斜めに傾けて配したシンプルなもの。「電源を消しているときでもインテリアの一部として部屋に溶け込む」(同社)のが売りだ。このデザインは急成長中のインドでヒット。これを追い風にソニーは現地の薄型テレビ市場で昨年度、サムスンなどを抑えて販売額で首位となった。

誰にでも使いやすい-。03年ごろからこうした「ユニバーサルデザイン(UD)」を全社の戦略として推進してきたパナソニック。その“代表作”は、誰もが楽な姿勢で洗濯物を出し入れできる「ななめドラム洗濯乾燥機」だが、09年の欧州での白物家電参入の際にはさらに工夫を凝らした。「欧州の人は『シンプル』かつ『機能美』を好む」(同社)。このため日本国内などでヒットした斜めの形状ではなく、洗面カウンターにすっぽり収まる完全な箱形のものを開発。一方で内部のドラム部分はUDの思想を変えずに斜めにした。これが奏功し、10年度の欧州の洗濯機販売額は前年度比2.5倍に拡大した。
富士通は09年からIT機器のデザイン向上を狙いに国際コンペを開いている。パソコンのデザインを競った今年も各国から1000点以上の応募があり、優秀作品の一部を富士通製品に反映させる考えだ。
だが、こうした例は決して多くはない。「ここ数年で韓国勢とのデザイン力の差は大きく開いた。日本勢はそれを後追いするだけで手いっぱいだ」(業界関係者)との指摘もある。

「次世代中核戦略はデザイン」。05年4月、イタリア・ミラノ。サムスンの李健煕(イ・ゴンヒ)会長は戦略会議で、「デザイン経営」の強化を宣言。デザイン部門を経営の主流に据え、関連投資を拡大した。
06年春に発売した液晶テレビ「ボルドー」(生産終了)はワイングラスのような独特の形状が評価され、ブランド力向上に貢献した。今では世界各国に1000人ものデザイナーを抱え、競合他社を大きく上回る布陣を敷く。
LGもテレビや携帯電話などで優れたデザインを連発する。こちらも06年に「デザイン経営」を宣言し、ロンドンや東京など世界6都市にデザインセンターを置く。
「技術の差がなくなる中でデザインで差をつける狙いだった。場合によっては機能を削ってでもデザインを優先することもあった」。LGの日本デザイン研究所の許丁元(ホ・ジョンウォン)所長は戦略の徹底ぶりを明かす。
自動車業界でも06年、当時経営危機にあった起亜自動車が独アウディから著名デザイナーのペーター・シュライヤー氏をデザイン統括副社長として招き、急回復の原動力となった。99年に日産自動車のカルロス・ゴーン社長が、いすゞ自動車からデザイナーの中村史郎氏(現日産常務執行役員)を引き抜き、業績を好転させた例があるが、デザイナーが経営の要職に就くことは日本ではまだ少ない。
「日本は技術力にあぐらをかいていた」。電機大手幹部は自戒をこめてこう語る。ただ裏を返せば、デザイン力で日本製品は一段と進化できる可能性があるわけで、その戦略次第では逆転への展望も開けそうだ。

2011年7月19日火曜日

点けっ放しになるからこそ小さな電力ランプに置き換えるタップ

普段あまり気にしない部分にも節電の意識を!ということで開発されたサンワ製のタップは、通常時に絶えず点きっ放しになっている電源確認ランプの省電力化対策が施されています。あの光ってるのってあると便利ですけど、正直なくても全然困らないので、いっそのことなしにしちゃってもいいのでは?なんてわたしは考えます。

サンワサプライは、光らない個別スイッチを採用した電源タップ「節電エコタップ(6個口) TAP-S18シリーズ」を発売した。コード長が1/2/3/5mの4タイプが用意され、希望小売価格は順に3,150円/3,225円/3,360円/3,570円。
6個口のコンセントを備えた電源タップ。個別のON/OFFスイッチに「エコスイッチ」を採用したため、消費電力を抑えられる点が特徴。エコスイッチとは、通電を知らせるランプを持たない個別スイッチ。タップに接続した機器の電源を個別にON/OFFして待機電力をカットできるうえ、電源タップ自体の消費電力も抑えられる。
さらに、接続している機器の電源を一度にON/OFFできる「一括集中スイッチ」も搭載。待機電力を一度にカットでき、節電に効果的という。
一括集中スイッチの脇には、タップの通電を知らせる「LED通電ランプ」が付属する。通電ランプには、従来品のネオンランプよりも消費電力の小さいLEDを新たに採用。ランプは電源タップがコンセントに差し込まれると常時点灯するが、消費電力は最小限に抑えたとしている。
また、この通電ランプの点灯中は、落雷による機器の故障を予防する「雷ガード機能」も作動する。万が一雷が落ちた場合には、LED通電ランプが消灯。電源タップの買い換えの必要を知らせる。
タップには、大きめのACアダプタのためのコンセントが1口設けられている。幅をとるACアダプタでも、隣の差込口をふさがないため、携帯電話などの充電器に適しているという。
プラグは狭い場所でも配線しやすいよう、180度稼動するスイング式プラグを採用した。プラグには、トラッキング火災を予防する絶縁キャップが付属している。また、取り付けやすいよう、壁に仮固定できる穴ピッチ155mmのフック穴も採用している。
安全面では、差込口に熱に強い素材を採用したほか、使用しないコンセントへのホコリの侵入を防ぐ「ホコリ防止シャッター」を搭載。コードには、断線しにくい二重被覆コードを使用した。これらにより、火事や感電などの防止に役立つとしている。
バリエーションとして、4個口タイプの「節電エコタップ(4個口) TAP-S16シリーズ」も発売した。S16シリーズも、コード長は1/2/3/5mが用意される。希望小売価格は各2,520円/2,625円/2,730円/2,940円。
また、一括集中スイッチと雷ガード機能を省いた6個口タイプ「TAP-S17シリーズ」と、同じく4個口タイプの「TAP-S15シリーズ」も発売した。市場想定価格は6個口のS17シリーズが2,310円から2,730円。4個口のS15シリーズが2,100円から2,520円。それぞれ、コードの長さは1/2/3/5mが用意される。

2011年7月18日月曜日

センチュリーが打ち出す新ブランド、その名はメッツォ

もっと生活に密着した製品をということで、生活家電専門の新ブランドが誕生しました。コストパフォーマンスを抑えながらも、大手に負けない品質というコンセプトで開発されます。その第一段目のなるのが24インチのテレビです。基本的な機能はしっかりと抑えながら、反射が少ないパネルを使用するなどして見やすさにこだわっています。

センチュリーは7月4日、テレビなどのビジュアル機器や一般家電を扱う新ブランド「mezzo(メッツォ)」を発表した。高品質と低価格をコンセプトとして、年間50製品程度のリリースを予定していくという。
そして今回、同ブランド製品の第1弾として、24型液晶テレビ「ME-SW24TV1B」を7月5日に発売した。価格はオープンプライスで、店頭では2万9800円前後となる見込みだ。
地上デジタルチューナー(CATVパススルー対応)および地上アナログチューナーを搭載した24型LED液晶(1920×1080ピクセル)テレビ。電子番組表機能(7日先まで対応)をサポートしており、リモコンは2個付属する。液晶は、外部の映り込みの少ないノングレア(非光沢)パネルを採用。また、RGB入力やPC音声入力などを装備しているので、PCモニターとしての利用も可能だ。
HDMI端子を1系統装備するほか、映像端子×1、S映像端子×1、D4端子×1、音声端子(R/L)×2、PC端子(D-Sub 15Pin)×1、ヘッドフォン端子×1、アンテナ入力(デジタル/アナログ共用)×1を備える。サイズ/重量は573(幅)×402(高さ)×187(奥行き)ミリ/約5.2キロ(スタンド含む)。リモコン×2、スタンドプレート×1、B-CASカード×1などを同梱(どうこん)する。

2011年7月17日日曜日

震災後の急速な普及率で白熱電球以上の需要が生まれる

省電力化の商品開発が進み、個人消費者の関心も自然と省エネに向う傾向があります。それほどコストがかからなくて従来の電球よりも大幅に使用電力をカットできるところから家庭内や企業ではLED化が急速に広がりつつあります。すでに調査した結果では、白熱タイプのものを追い越すほどの数が出荷されており、人々の節電に対する意識の高さが伺えます。

Gfkは6日、家電量販店店頭におけるLED照明器具の販売動向を発表した。東日本大震災以後は、LED電球とLEDシーリングライトが急速に売上げを伸ばしている。
LED電球は電球全体の4割を占める
電球市場全体に占めるLED電球の数量構成比は、6月には43.5%に急伸した。さらに7月第1週の速報値では49.8%と約半数に達した。
電球市場におけるLED電球の位置は、3月の時点では白熱電球と電球型蛍光灯に次ぐ三番手だった。しかし、4月に電球型蛍光灯を、6月には白熱電球も抜いて、一番売れた電球となった。
Gfkでは、LED電球の販売価格は3月以降ほぼ横ばいであり、需要の増加は価格ではなく消費者の節電志向というマインドの変化が原因と推定している。特に、節電に関心の高い関東甲信越地方ではLED電球の伸張が著しく、5月から2カ月連続で白熱電球を上回っていることも、これを裏付けている。
LEDシーリングライトも15.8%に
販売数量も、2011年年初の数量構成比2.2%から大きく伸張している。6月の数量構成比は、シーリングライト全体の15.8%を占めた。
平均価格は約38,000円で、年初から約9%低下した。それでも、LEDシーリングライトの単価は蛍光灯シーリングライトよりも高いため、金額構成比は42.7%に達している。
LEDシーリングライトも、LED電球同様に関東甲信越地方で売上が伸びている。6月の数量構成比は17.1%、金額構成比は45.7%で、全国平均を上回った。
Gfkでは、節電ムードが全国に広まっていることから、LED照明器具に対する需要は底堅く、LED小丸電球やLED蛍光灯も加えて、更に幅広く進展していくと予想している。

2011年7月16日土曜日

六月後半からスタートした猛暑、乗り切るために節電型の高級エアコンが売れる

本格的に夏へと移行する今の時期、特に今年に限ってはエアコンの売れ行きが好調なようです。六月の終わりから始まった厳しい猛暑は、記録的な気温を叩き出すなど厳しい毎日が続いています。そして、そんなときだからこそ冷房は欠かすことができませんが、節電もしなくてはいけないということを両立するために、一台が二十数万円という省エネプレミアムモデルの需要が伸びています。

本格的な夏シーズン到来で、エアコン商戦が熱い。今年は、価格が高くても、省エネ性に優れた高機能モデルが人気。電力使用制限令などで、消費者の節電意識が高まっていることが背景にある。販売台数は、家電エコポイントが使えて猛暑だった昨年をも上回る勢いという。
エアコン製造大手、富士通ゼネラル(川崎市高津区)は、20万円以上する高機能モデルの販売台数が6月に昨年比1・5倍程度伸びた。
エコポイントが終了した今年3月は“駆け込み需要”を想定したが、東日本大震災で消費マインドが冷え込み、前年並みにとどまった。それが6月から伸びるようになり、工場はフル稼働の状態という。
花田隆・空調機営業推進部長は「節電意識の高まりが大きな理由。まずはリビングから節電しようと、比較的大型の機種から買い替える人が多い」と話す。最新機種の場合、10年以上前の製品と比べ、年間2割以上の節電になるという。
量販店の店頭でも「節電」を売りにする高機能エアコンが主役に。ノジマ・ららぽーと横浜店(横浜市都筑区)では、販売単価が昨年より2万~3万円上がった。節電効果を高めるフィルター掃除機能などが内蔵されたモデルが売れ筋という。エアコンの販売台数も6月に昨年比1・5倍を記録した。
伊藤章良店長は「社会的な節電の要請を受け、壊れていなくても前倒しして買い替えようとする傾向が出ている」と実感する。
新横浜店など県内に大型店を展開するビックカメラ(東京都豊島区)も、“特需”を逃すまいと、売り場の製品説明板やスタンドを「節電」をアピールする内容にかけ直した。
民間調査会社ジーエフケージャパンによると、量販店でのエアコン販売台数は4月が前年比22%増、5月が26%増と2カ月連続で伸びた。6月も15%増を超えたという。

2011年7月15日金曜日

賢い頭脳を持つシャチハタ、オートで年月日を設定するスグオシ

事務系の仕事をしているときによく使われる年月日が刻み込まれた印鑑は、毎日自分で変更と確認をしなくてはいけなく、ちゃんと設定したつもりが間違っている場合もあります。そんなミスをなくすために、それらを一括して管理を自動的にしてくれるという製品がスグオシです。わたしはあまり印鑑を使用することがありませんが、学校や会社などの業務に役立ちそうですね。

書面の承認や荷物の受領などに使われることが多い、名前と日付が刻印された日付印の新製品。従来の日付印は、月・日の日程合わせを手動で行なう必要があり「毎日の日付合わせが面倒」「日付が読みづらくあわせにくい」などの不満があったという。
スグオシでは、本体と別に、日付を更新するコントローラを付属することでこの問題を解消。本体をコントローラに入れて、収納しておくと、毎日自動で日付が更新されるという。日付の更新時間は任意で設定可能。なお、本体では年・月・日を表記しているが、自動更新されるのは月・日だけで、年は手動で設定する必要がある。
本体付属のコントローラには、日付変更機能を搭載。コントローラの液晶モニターで確認しながら、任意の日付に合わせることもできる。また、本体サイズはデスクの引き出しに収まるサイズとした。
印面サイズは直径15mm、印面オーダーは本体購入後に同封の専用はがき、あるいはインターネットから行なう。
日付印のサイズは29×26×115mm(縦×横×高さ)で、重量は約45g。コントローラのサイズは140×116×40mm(同)で、重量は約278g。電源は別売りの単三アルカリ乾電池。
なお、スグオシは印章メーカーのシヤチハタと、デジタル文具メーカーのキングジムが共同開発した商品となる。両社が共同で製品を発売するのは今回が初めて。

2011年7月14日木曜日

阪和から丸二日連続点灯を可能にしたチャージ式LEDモダンライト

無印良品で前に充電式ライトを買ったのですが、電球が切れるのが異常に早く、すぐに電池がダメになってしまうという点で全然実用的ではありませんでした。この製品はLEDを採用しているモデルのため、使用電力は大幅に削減されていることもあり、省電力モードで約50時間点灯できます。一回の充電でこれだけバッテリーが持つなら、一家に一台あった方がよさそうです。オシャレな外観も素適です。

最大で約50時間点灯する充電式のインテリアLEDライト。チャージ式のため、コードレスで本体を持ち運んで使える点が特徴。本体には、持ちやすいよう取っ手が付属しており、充電スタンドから持ち上げると、自動的にライトが点灯する。充電スタンドに常設しておけば、停電時には非常灯として自動で点灯するという。
機能面では、本体上部の取っ手に、振動を感知して点灯するタッチセンサーを採用。叩く回数によって、ライトのON/OFFや、強/弱2段階の明るさ設定ができる。
また、イルミネーション機能を搭載し、LEDの色がゆっくりと移り変わっていく。
明るさが弱の場合の最大点灯時間は、約50時間。強の場合は約2.5時間。イルミネーション機能の場合は、約30時間。
本体の充電にかかる時間は8時間。充電スタンドには、付属のACアダプターを接続しておく。
本体サイズは180x290mm(直径×高さ)。スタンド部を含まない本体重量は約1,035g。電源はニッケル水素電池。消費電力は7.5Wで、電気代の目安は、1時間あたり約0.16円としている。

2011年7月13日水曜日

遠心力のパワーで効率よくフレッシュジュースが作れる注目のジューサー

今までになかった画期的方法でジュースを絞れる製品が誕生しました。本来なら果肉を摩り下ろしたり砕いたりする工程があるジューサーのシステムを、強力無比な遠心力で一気に9割以上の水分を圧搾します。刃が付いていないので危険性も少なく、小さなお子さんが喜んでやりそうな商品です。

果物や野菜を絞ってジュースを作るジューサーの新製品。パワフルジューサーは、強力な遠心分離を利用することで、果汁を最大限まで絞る点が特徴。たとえばリンゴの場合「絞り率」は93.7%で、同社の従来機種KC-4522Wの72.6%と比べると、性能が大幅に向上しているという。
また、作業の手間を省くために投入口は大きめとした。ニンジンを1本そのまま入れることができるほか、リンゴは4つ切りの大きさに対応する。
なお、粘り気が強く水分の出にくいトロロイモや、モロヘイヤ、バナナ、もも、キウイ、パイナップルなどの食材や、水分が少なく繊維が多いごぼうや薬草類には対応していない。
本体サイズは230×230×385mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.5kg。消費電力は140W。電源コードの長さは約1.2m。本体にはABCクッキングスタジオの特製レシピが付属する。

2011年7月12日火曜日

転ばぬ先の杖に燃えにくい特性を持つエレコムのケーブルボックス

タコ足配線になりがちなパソコン関係のケーブルを、綺麗に見栄え良くまとめて収納してしまうのには最適なアイテムです。うちのデスク周辺もプリンター、モニター、PC本体、テレビなどが一ヶ所に集中しているためにごちゃごちゃになっていて、嫁に早く片付けろとよく言われています。これをつかえばスッキリしそうです。

エレコムは、テーブルタップ周辺のケーブルを収納する「燃えにくいケーブルボックス」2機種を7月下旬に発売する。価格は、6個口タップ用の「EKC-BOX001」が3,780円、4個口タップ用の「EKC-BOX002」が2,520円。ボディカラーは、両機種ともブラックとホワイトが用意される。
天面にはゴム製の蓋がついたケーブル穴があり、ACアダプタのケーブルを引き出して、ケーブルボックスの上に充電する携帯電話などを置くことができる。
テーブルタップ用のケーブルボックスは、テーブルタップへのホコリの蓄積を防ぎ、外観をすっきりさせるための製品。トラッキング現象による火災が起きた際の延焼を防止するため、金属製の製品が多く、大きく重いという欠点があった。今回の製品では、難燃性プラスチックを使用し、燃えにくさと軽さを両立させた。
ボックスの素材は、難燃性を示す規格「UL-94」において、垂直方向ではV0、水平方向ではHBをクリアしている。V0は自己消火性を示す5段階の上から3段階目にあたり、HBは遅燃性があることを示す。また、底面と側面にはスリットが設けられ、熱を逃がすようになっている。
本体サイズと重量は、EKC-BOX001が400×160×139.5mm(幅×奥行き×高さ)、895g。EKC-BOX002が250×160×139.5mm(同)、610g。

2011年7月11日月曜日

PC需要に変化、高確率で地デジ機能付き

先週末にエイサーのノートパソコンをネットで注文して、昨日の夜に家に届きました。主に仕事用ということで機能は最小限なのですが、CPUにcorei5のチップが使われているというところと、鋼板みたいなシンプルなデザインが気に入っています。新品で4万円を切る値段だったので、ほとんど衝動買いに近い早さで購入してしまいました。地デジは付いていません。

夏ボーナスにともなう2011年夏商戦が始まり、PCも夏商戦向けの新モデルがランキングの上位に入るようになってきた。
首位はNEC「LaVie S」が連続で獲得。続いて2位にNEC「LaVie L(PC-LL750ES6)」(首位LaVie Sの上位シリーズ)、3位に富士通「FMV LIFEBOOK AH(FMVA54D)」、4位にソニー「VAIO C(VPCB19FJ)」(春モデル)、5位に富士通「FMV LIFEBOOK AH(FMVA56D)」(3位 FMVA54Dの上位モデル)が入った。
今回6月第3週の集計では、2011年5月下旬より順次発売された各PCメーカーの2011年PC夏モデルが多数ランクインし、TOP10圏内のうち6モデルが顔を見せた。売れ筋のシリーズは前モデルとなる2011年春モデルと大きく変わらず、LaVie S、LaVie L、FMV LIFEBOOK AH、dynabook T351などとなっている。
デスクトップPCは、テレビ機器における地デジ特需と連動し「テレビ機能搭載の液晶一体型デスクトップPC」が売れ筋となっている。
首位はNEC「VALUESTAR N(PC-VN370DS6)」(夏モデル)が獲得した。本機は20型ワイドの液晶ディスプレイに、PC+テレビ+レコーダーの機能をひとまとめにした液晶一体型スタイルを特徴とする。首位のPC-VN370DS6は地上デジタル放送チューナーを2基搭載、同じく3位に入った上位モデル PC-VN770ES6は、3波デジタルチューナーを2基+Blu-ray Discドライブを搭載する。
続いて2位にアップル「iMac 21.5インチ(MC309J/A)」、3位に前述したNEC「VALUESTAR N(PC-VN770ES6)」、4位に同じくNEC「VALUESTAR N(PC-VN770DS6)」(春モデル)、5位に「VALUESTAR N(PC-VN370DS6)」(春モデル)が入った。VALUESTAR Nシリーズは新/旧合わせて計4モデルもランクインし、その人気の高さが伺える。
家電量販店PC販売コーナー販売員によると、7月24日のアナログ放送終了にともなう“地デジ需要”はPCでもしっかり見られるようだ。すでにリビングルームに置くメインのテレビは購入済みだが、寝室や書斎、子ども部屋などプライベートルームに置く小・中型画面のものをとする層がテレビ+レコーダー+PCの機能をひとまとめにした特徴を持つ「地デジPC」を指名購入していく例とともに、AV機器と地デジPCの違いを質問する客の割合が急増しているという。

2011年7月10日日曜日

材料を複合できる立体プリンターが上陸

建築業や構造物の設計に携わっている方に重宝されそうなプリンターですね。前にテレビでコピーを何層も重ねることで立体的にできるシステムが公開されていましたが、こちらは材料を数種類、それをブレンドしながらコピーができるとして注目されています。イスラエルからこのような製品が発売されるのは珍しいですね。

イスラエルの 3D プリンタメーカー Objet Geometries は011年6月21日、複数の材料が使用できるオフィス向け 3D プリンタ「Objet260 Connex」を発表した。
Objet260 Connex は、消費財や家電などの組み立て製品のシミュレーションを行う設計者向け製品。2種類の材料を同時に噴射して、産業用プラスチックのシミュレーションができるような、高機能の複合材料を生成できる。最大14の異なる性質を持つ材料を使って、1体のモデルを造形できる。

2011年7月9日土曜日

水を使用しないから革製品も洗える洗濯機?

人間の飽くなき探究心、そして欲が生んだといえる洗濯機のアクアは、革ジャンやブーツなども洗えるということで一人暮らしの女性や若い年代の夫婦が購入していくことが多いそうです。度肝を抜いてやりたかったと語る開発陣は、従来にはありえなかった機能を追加することにより、一進一退の他のメーカーとの競争に差別化を図りたかったそうです。

オゾンを使用し「水がいらない」AQUAを開発
もともとAQUAの製品化には、業務用分野で使用されるリン除去装置で採用していた鉄電解式の採用や、アルミ電解コンデンサの採用も検討された。だが、鉄電解方式では、鉄から出る茶色い水によって洗濯物に色が付着すること、アルミ電解コンデンサ方式では、当時、アルミ食器が体に悪いといった風評被害が出ていた時期でもあり、三洋電機としても採用するわけにはいかなかった。各種検証の結果、最も効果的とされたオゾンを使用することで、水洗いせずに除菌、消臭、汚れの分解をすることができる洗濯機の開発にこぎつけた。
「この間、実に2~3カ月。短期間に間に新たな技術を見つけては実験し、その効果が最大限に活用できないと考えれば次にいくというスピード感のある技術開発がすすめられた」と、三洋電機コマーシャルカンパニー 冷熱技術開発センターテクノクリーン開発部・廣田達哉部長は当時を振り返る。
オゾンの力で落ちにくい皮脂汚れも分解することができるようになり、ブラウスについているミートソースの汚れなどは水洗いしなくても分解し落とすことができるようになったほか、よく使う衣類や小物の除菌、消臭のほか、ブーツや革靴といった、水で洗濯できないものまで除菌、消臭ができる。
「衛生、清潔志向の高まりによって、少し臭いがついたものでも自宅の洗濯機で洗濯したり、クリーニングに出したりといった人が増えている。だが、あまりにも洗濯の回数が多いと、どうしても衣類が痛むことになる。オゾンの力を使って除菌、消臭することで、効率的な洗濯が可能になる」(三洋アクア ランドリー販売企画部販売企画課・内藤正浩担当課長)
除菌、消臭をするエアウォッシュ機能は、手軽に空気で「洗濯」することや、繊細なおしゃれな衣類、スーツなどを空気で「洗濯」するという使い方につながるのだ。
また、水洗いした場合にも、水道水に含まれている塩素化合物を分解できる効果によって、塩素化合物による色落ちを抑えることができる。さらにオゾンは残留しないという特性も大きな要素だ。
一方で、風呂水をオゾンで浄化した「オゾンすすぎ」ができることから、水道水の使用量を削減。最終のすすぎ水もキレイにして捨てずに使うことができる「アクアループ」によって節水を実現した点も大きな効果だといえる。洗濯乾燥機では、乾燥時に除湿用の冷却水として水道水を大量に使用していたが、これもアクアループによって再利用できるようにしているという。
「水をキレイにして、もう一度利用することができれば、限られた水でも繰り返して無限に利用することができる。水をたくさん使用した方が汚れが落ちやすいという洗濯機の常識は、水の使用量が増えることにつながるが、これをアクアループで解決できる。しかも、自然に返す場合にも水をキレイにして返すことができる。オゾンの採用には、こうした自然にやさしい製品を作りたいという発想がベースにあった」(内藤氏)とする。
AQUAの製品化の原点は、水を循環することで、水を使わない洗濯機を作ることだった。その際に、電解水を利用するのでは時間がかかりすぎ実用的ではないため、その解決策としてオゾンに辿り着いた経緯がある。オゾンでは、洗剤に含まれている界面活性剤を分解。排水時にこれを減らすことができる。琵琶湖のほとりで開発を行い、自然と共生する同社洗濯機事業部門ならではの考え方ともいえる。

2011年7月8日金曜日

レノボから完全一体型液晶の「ThinkCentre Edge 91z」がリリース

ライフスタイルとの調和、それは目立ちすぎずに生活の一部として認識されるもの、そのようなコンセプトとともにPCのデザインを考えてきたレノボから、ワンラク上のモデルとしてこの度リリースされました。i7搭載モデルとしては値段はそこそこ、かなりスリムに作ってあることから置き場所を選ばないのが良さそうです。

レノボ・ジャパンは6月28日、21.5型ワイドの液晶一体型デスクトップPC「ThinkCentre Edge 91z All-In-One」の量販店モデルを追加。2011年7月15日に発売する。
ThinkCentre Edge 91zは、同社直販サイトで販売するモデルとして2011年6月に発売。デザイン性のよいボードスタイルの省スペース・薄型ボディと第2世代Core iシリーズ採用によるパワフルな仕様を特徴とする。主にSMB(小規模ビジネス)やSOHO向けとする直販モデルに対し、今回の量販店モデルは家電量販店などにおいて、ある程度仕様を固定としつつ求めやすい価格帯で販売することにより個人ユーザーにも購入しやすくした。
ラインアップはCore i7-2600S搭載の上位モデル「7074B4J」、Core i3-2100搭載の「7075D8J」、Pentium G620搭載の「7075D7J」の3モデル。価格はオープン、想定実売価格は7074B4Jが14万5000円前後、7075D8Jが9万円前後、7075D7Jが7万5000円前後。

2011年7月7日木曜日

東京の秋葉原にビートオンが開店

知人がオーディオ好きで、家に行くと部屋には数十万で購入したというホームシアターのセットや、音楽を聴くようで使用するという木製のスピーカーが置いてありました。わたしもヘッドホンをなるべく良い物にしているつもりですが、はっきりいってそこまでは散財できないです。

秋葉原に4店舗、大阪・日本橋に3店舗を展開し、アウトレット・中古パソコンやケータイ、家電などを販売してきた同社。
今回、新業態としてPCオーディオに特化した「ビートオン 秋葉原店」を出店。中でも「入門編」と呼ばれる商品を取りそろえる。さらに、音楽再生に特化したPCとして、ONKYOブランドのPC製品をフィーチャー。PCオーディオをこれから始める新規ユーザーに対し、ワンストップサービスを提供していく。

2011年7月6日水曜日

復興を目指して日本情報技術取引所が商談会を開催

復興に向けて個人や企業でその行く末を探そうと、仙台では先日復興商談会が行われました。元々の工場が津波や地震でなくなってしまった方は、資金を出資してもらうためのスポンサー探しの場として、または同じ分野の企業が連携することによって不可能を可能にしようという強い意志が感じられました。

日本情報技術取引所(JIET、二上秀昭理事長)は、6月28日、東日本大震災で被災した地域の復興を願って、宮城県仙台市の日本マイクロソフト東北支社で「JIET東北支部仙台営業商談会」(後援:日本マイクロソフト/BCN)を開催した。当日は、JIET関係者や地場ITベンダーなど約70人が参加。JIET本部が首都圏など全国の会員ベンダーから集めたソフトウェア開発案件を地場ベンダーに紹介したほか、懇親会などで交流を深めた。

2011年7月5日火曜日

ブラジルの中流階級狙いで一発逆転を模索する企業

新たな顧客獲得に向けて試行錯誤する各企業ですが、次なる開拓地としてブラジルの中流階級層を狙っている会社が多いそうです。特にバス、飛行機、船などの移動手段が頻繁に使われる地域としての認識も高く、働き先が何十キロも先にあるような長距離利用をするお客さんが多いそうです。

米国のカリスマ経営者が次なるターゲットに選んだのはブラジルの中間所得層「C層」(世帯月収15万~38万円)だった。2008年に設立された新興格安航空「アズール」。初めて飛行機に乗るC層に人気を博し、シェアを2年でゼロから7・4%へ伸ばした。
週末の夕方、リオデジャネイロからサンパウロへ向かった。客室乗務員が「右下に見えますのがアイルトン・セナ通りです」とアナウンスを始め、満員の乗客は一斉に窓へ額を寄せる。
飛行機はサンパウロでなく北西80キロの地方空港へ着陸した。ここで同社の無料バスが待っており、1時間でサンパウロへ。運賃は大手の半値の約300レアル(約1万5千円)程度だった。
創業者のデビッド・ニールマン氏(51)は1998年、米国で「ジェットブルー」を設立した。大手が乗り入れず使用料の安い地方空港を拠点とし、インターネットで発券する手法で全米7位へ育て上げた。2007年に失脚し、5歳まで育ったブラジルで「青」を意味するアズールを興した。
同社のジアンフランコ・ベチン取締役(47)は「ある日、米国人の来客があり、ドアが開いたらデビッドがいた。彼の構想通りとなり、わが社の参入で飛行機を利用する人口が年間20%増えた。じきに国民の半分が空を飛ぶ」と話す。

2011年7月4日月曜日

低重心で乗りやすい幼児2人乗り可能なヤマハの電動アシスト自転車

うちの嫁が子供を保育園に送迎するときに自転車で上り坂を上らないといけないらしく、いつも愚痴をこぼしています。電動自転車だったら免許なしで乗ることが出来るので、今度購入してあげようかと考えています。このモデルはシートにこだわりがあるようで、子供を乗せるのにピッタリかもしれません。

ヤマハ発動機は、電動アシスト自転車「PAS(パス)」の2011年モデルを報道陣に公開した。2011年モデルでは、フレームデザインやドライブユニットの刷新、バッテリー寿命を大幅に改良した「長生きバッテリー」を搭載しているほか、製品の保証期間を従来より大幅に延長している点が特徴。
電動アシスト自転車は、順調に前年比10%増のペースで需要が拡大しているという。「2011年上半期は、震災後は東北で復興実需があったこともあり、好調な滑り出し」(ヤマハ発動機 SPV事業部マーケティング部 鹿嶋泰広氏)だという。また、主なターゲット層もシニア層から若年層に変化してきたという。「特に好調なのが、子供送迎用の需要が加速している。価格が従来より下がったこともあり、若年層でも使う人が増えている」(鹿嶋泰広氏)。
会場には今月発売されたばかりの幼児2人同乗モデルの電動アシスト自転車「PAS RaffiniL/S」と「PAS リトルモア」も展示されていた。
「PAS リトルモア」は、子供を乗せた時も安定した走行ができるようにタイヤサイズを前輪22インチ、後輪26インチとした。低重心にすることで、ふらつきにくく乗りやすいという。また、サドルとハンドルの間を広く取ることで、チャイルドシート装着時でも乗りやすく、運転しやすい構造とした。本体には、買い物かごにもなるチャイルドシート「スーパーエンジェルシート」が標準装備される。希望小売価格は135,800円。
「PAS Raffini」は、電池容量が8.1AhのRaffini Lと、電池容量4.3AhのRaffini Sの2モデルを展開。子供を乗せる時期が終わっても、乗り続けられるデザイン性の高いモデル。本体にチャイルドシートは付属しないが、取りつけは可能。Raffini Lの希望小売価格は121,800円、Raffini Sは112,800円。
ヤマハでは、リトルモアを購入者にもれなくタカラトミーの「サイクリング リカちゃん」をプレゼントするキャンペーンを6月30日から9月30日まで開催する。タカラトミーが夏ごろから発売する製品で、電池を入れて走らせることもできるほか、前方と後方のチャイルドシートに幼児の人形を入れて遊ぶこともできる。なお、幼児の人形は別売り。
会場では、試乗会も行なわれた。記者は前方と後方にチャイルドシートを装着したPAS リトルモアに試乗。前方のチャイルドシートには、子供の人形が乗っており、本体を支えるだけでも一苦労。チャイルドシートに慣れていないため、乗るのにやや苦労したが、走り出すとアシスト力のお陰で、ほとんど力を使わなくてもぐんぐん進んでいく。強力なアシストがあるおかげで、坂道でも平坦な道と同じように運転できる。
チャイルドシートを装着した自転車に乗ったのは今回が初めてだったが、電動アシストがない状態での運転はちょっと考えられない程、重かった。子供の送迎用に購入する人が多いというのも納得できた。

2011年7月3日日曜日

フランスベッドの冷暖四季パッド、暖寒どちらにも対応

手軽にウォーターベッドみたいな感覚を味わえるということだけでなく、冬場も水を温めることによって季節を問わずに使用できる点がいいですね。ポンプを動かすということで騒音などが心配されますが、そこら辺もしっかりと考慮されて対策されているみたいです。

ベッドや敷きふとんに使う薄型の敷きパッド。パッド内に水を循環させ、その水温を調節して冷却や温めを行なう点が特徴。パッド内には、医療用カテーテルにも採用されるという高耐久性素材のシリコンチューブを5組内蔵。シリコンチューブ内には約750ccの水が流れている。
チューブ内の水温は、15~48℃まで調節できる。夏場のエアコンや扇風機の風が苦手な人や、冬の暖房器具による乾燥が気になる人でも、安心して使えるという。また、水を循環させる内部ファンは“静音設計”といい、睡眠を妨げないとしている。
運転モードでは、自分で設定温度を選択できるマニュアルモードと、自動的に睡眠に適した水温に調節する「自動設定機能」が用意される。自動設定機能では、使用開始時に15℃や48℃など極端な温度に設定しても、約1時間後には適温の31℃(冷却時。温め時は36℃)に調整されるため、睡眠に安全な温度が一晩中保たれるという。また、最大12時間の電源オン・オフのタイマーも搭載する。
手入れ面では、パッドの素材に吸湿速乾性と保温性に優れたメッシュ生地を採用しており、パッドは水洗いが可能。
水は、約1カ月に1回交換する必要がある。本体と本体の操作を行なうコントロールユニットを繋ぐチューブの部分には、逆止弁を採用しており、水の交換時の水漏れを防ぐという。
消費電力は、夏場の冷却が100W、冬場の温めが33W。同社では、エアコン使用時と比較すると夏場で約1/4、冬場で約1/10の節電効果が見込めるとしている。
本体サイズは970×1,950mm(幅×長さ)。重量はパッドが2.5kg、コントロールユニットが3.5kg。電源はAC100V。

2011年7月2日土曜日

家庭用リチウム蓄電池の予約をビックカメラ有楽町店でスタート

80万円近くするお値段もびっくりですが、それに見合う分だけの能力を秘めています。7~8月にあるであろう計画停電は前回のことから約5~6時間は電気が使えなくなることが予想されますが、こちらの電池はフル充電で冷蔵庫やテレビを半日くらい使えます。これなら電気を止まられたとしても不自由になることなく生活ができますね。一家に一台リチウム電池が設置される日もそう遠くはなさそうです。

ビックカメラ有楽町店は、中国・BYD社製の家庭用リチウム蓄電池「MEPS-1000I」について、6月25日より予約を開始すると発表した。販売価格は798,000円で、ポイントも還元される。
MEPS-1000Iは、電池容量2.4kWのリチウム蓄電池。家庭用コンセントから充電でき、約11時間の充電で、500Lの冷蔵庫、または42インチの液晶テレビを約12時間使用できるという。充電量は4段階のインジケーターで表示され、危険時には給電を停止するという。
BYDは中国の総合メーカー。MEPS-1000Iについては、中国をはじめヨーロッパやアメリカでも販売実績があるという。
本体サイズは430×250×630mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は59kg。最大出力は1,000W。商品の引渡しは7月20日以降になる。

2011年7月1日金曜日

節電を意識したボーナスの使い道

この電力不足が予想される夏を見越してのことか、夏の賞与の使い道が扇風機や冷却ジェル入りマットなどに充てられるなど変化してきているようです。去年と同じかそれ以上の猛暑になることが予想されているので、それに見合う分だけの用意をしなければという消費者の意識が感じられます。

今年の夏季ボーナスの使い道として、「扇風機」や「冷却マット」などの節電商品が多くランクインしていることが、電通総研が21日に発表した『消費者気分調査』でわかった。今夏の節電対策を受け、家庭でも積極的に節電をしながら夏を乗り切ろうとする姿勢が見てとれる。なお、1位は「国内旅行」(22.2%)、2位は「LED電球」(9.6%)、3位は「贅沢な外食」(7.6%)だった。
2010年の1位は「ブルーレイディスク」だったが今年は4位にダウン。昨年2位の「地デジ対応テレビ」は6位に、同5位の「最新OS搭載PC」はランク外になるなど、IT・デジタル系商品は順位を下げた。
変わって台頭したものが「扇風機(据え置き型)」(7位・4.7%)、「節電・節水家電」(10位・3.9%)、「遮光カーテン」(12位・2.3%)、「扇風機(卓上型)」(13位・2.0%)などの節電に関連した商品。それぞれの順位はさほど高くないものの、前年から人気で今回2位となった「LED電球」を含め、さまざまな節電商品がランクインした。
また、1位に輝いた「国内旅行」や3位の「贅沢な外食」など、“ハレ系サービス”が上位に入ったことについて同社は「震災後のストレスを気分転換で解消したいという生活者心理を垣間見ることができる」と分析している。
調査は全国の20~69歳の男女1200人を対象に実施。同設問はこの夏に注目されそうな45商品の中から選択式で回答が求められた。