2011年7月27日水曜日

生産と配送に問題、被災者への家電支給に遅れ

震災から120日経ちましたが、未だに思うように復興活動が出来てないという現状が明らかになりました。海外の有名人達による義援金は、ほとんどが普通に生活するうえで必要になるであろう家電に充てられましたが、普及率はまだ100%にはとても届きません。製造から被災地に運ぶ際の運送問題が解消しておらず、早い対応が求められています。

東日本大震災の復興支援のため、海外から日本赤十字社(日赤、東京都)に寄せられた募金約230億円のうち約190億円が家電の現物支給に充てられ、震災から4か月たった現在も3分の1の被災者の元に届いていないことが、分かった。
対象者が約9万世帯にも上り、家電の調達や配送に時間がかかっていることが原因で、海外からの善意が十分に生かされない状態になっている。
震災後、米国の歌手レディー・ガガさんや、韓国の女優チェ・ジウさんら著名人が相次いで寄付を発表したこともあり、海外の44か国・地域の赤十字社などを通じて海外から寄せられた募金は過去最高の約230億円に上った。日赤はこれを現金支給の「義援金」とは別の「海外救援金」とし、その8割超の約190億円を家電の現物支給に充てた。
現物支給されるのは、薄型テレビ(32型)、冷蔵庫(約300リットル)、全自動洗濯機、炊飯器(5・5合炊き)、電子レンジ、電気ポット(2リットル)の6点(計約20万~25万円相当)。仮設住宅や公営住宅など「応急仮設住宅」の被災者が対象で、避難所や自宅で暮らす人などには支給されない。