2011年7月17日日曜日

震災後の急速な普及率で白熱電球以上の需要が生まれる

省電力化の商品開発が進み、個人消費者の関心も自然と省エネに向う傾向があります。それほどコストがかからなくて従来の電球よりも大幅に使用電力をカットできるところから家庭内や企業ではLED化が急速に広がりつつあります。すでに調査した結果では、白熱タイプのものを追い越すほどの数が出荷されており、人々の節電に対する意識の高さが伺えます。

Gfkは6日、家電量販店店頭におけるLED照明器具の販売動向を発表した。東日本大震災以後は、LED電球とLEDシーリングライトが急速に売上げを伸ばしている。
LED電球は電球全体の4割を占める
電球市場全体に占めるLED電球の数量構成比は、6月には43.5%に急伸した。さらに7月第1週の速報値では49.8%と約半数に達した。
電球市場におけるLED電球の位置は、3月の時点では白熱電球と電球型蛍光灯に次ぐ三番手だった。しかし、4月に電球型蛍光灯を、6月には白熱電球も抜いて、一番売れた電球となった。
Gfkでは、LED電球の販売価格は3月以降ほぼ横ばいであり、需要の増加は価格ではなく消費者の節電志向というマインドの変化が原因と推定している。特に、節電に関心の高い関東甲信越地方ではLED電球の伸張が著しく、5月から2カ月連続で白熱電球を上回っていることも、これを裏付けている。
LEDシーリングライトも15.8%に
販売数量も、2011年年初の数量構成比2.2%から大きく伸張している。6月の数量構成比は、シーリングライト全体の15.8%を占めた。
平均価格は約38,000円で、年初から約9%低下した。それでも、LEDシーリングライトの単価は蛍光灯シーリングライトよりも高いため、金額構成比は42.7%に達している。
LEDシーリングライトも、LED電球同様に関東甲信越地方で売上が伸びている。6月の数量構成比は17.1%、金額構成比は45.7%で、全国平均を上回った。
Gfkでは、節電ムードが全国に広まっていることから、LED照明器具に対する需要は底堅く、LED小丸電球やLED蛍光灯も加えて、更に幅広く進展していくと予想している。