この電力不足が予想される夏を見越してのことか、夏の賞与の使い道が扇風機や冷却ジェル入りマットなどに充てられるなど変化してきているようです。去年と同じかそれ以上の猛暑になることが予想されているので、それに見合う分だけの用意をしなければという消費者の意識が感じられます。
今年の夏季ボーナスの使い道として、「扇風機」や「冷却マット」などの節電商品が多くランクインしていることが、電通総研が21日に発表した『消費者気分調査』でわかった。今夏の節電対策を受け、家庭でも積極的に節電をしながら夏を乗り切ろうとする姿勢が見てとれる。なお、1位は「国内旅行」(22.2%)、2位は「LED電球」(9.6%)、3位は「贅沢な外食」(7.6%)だった。
2010年の1位は「ブルーレイディスク」だったが今年は4位にダウン。昨年2位の「地デジ対応テレビ」は6位に、同5位の「最新OS搭載PC」はランク外になるなど、IT・デジタル系商品は順位を下げた。
変わって台頭したものが「扇風機(据え置き型)」(7位・4.7%)、「節電・節水家電」(10位・3.9%)、「遮光カーテン」(12位・2.3%)、「扇風機(卓上型)」(13位・2.0%)などの節電に関連した商品。それぞれの順位はさほど高くないものの、前年から人気で今回2位となった「LED電球」を含め、さまざまな節電商品がランクインした。
また、1位に輝いた「国内旅行」や3位の「贅沢な外食」など、“ハレ系サービス”が上位に入ったことについて同社は「震災後のストレスを気分転換で解消したいという生活者心理を垣間見ることができる」と分析している。
調査は全国の20~69歳の男女1200人を対象に実施。同設問はこの夏に注目されそうな45商品の中から選択式で回答が求められた。